われら六稜人【第27回】
     
    ある音楽家の生涯



      野口藤三郎【のぐち・とうざぶろう】六稜53期。北野が今の十三の地に移転する前に、その十三で産声をあげ、旧制中学時代から音楽を謳歌する青春を送った。悲しい戦争では人間兵器の運命を直前にしながら、終戦を迎え難を免れる。戦後、公務員と演奏家の二足の草蛙は長続きせず、芸の道へと人生の決断をした。折からのラテン音楽ブームの潮流に乗り、演奏家・楽団主の地位は不動のものとなって行った。

      今月の六稜WEBは、そんな音楽家の生涯に迫ります。

      ●INDEX


      第1楽章:生粋の十三っ子
      第2楽章:音楽に明け暮れた北中時代
      第3楽章:そして誰もいなくなった?!
      第4楽章:さようなら、北中時代
      第5楽章:大学でも音楽三昧
      第6楽章:そして「海軍」へ…
      第7楽章:航海術と水測術
      第8楽章:日本軍の最終兵器
      第9楽章:あっけない終戦
      第10楽章:師弟の絆というもの
      第11楽章:演奏家から楽団主へ
      第12楽章:アメリカという国
      第13楽章:120周年「第九」後日談


      収 録●Aug.4,1999
          長野県木曽郡木祖村のご自宅にて
      取 材●谷 卓司(98期)
      協 力●松井浩太郎(107期)


    Update : Dec.23,1999