われら六稜人【第18回】
    もうひとつの甲子園


      羽間平安【はざま・へいあん】。72歳。六稜58期。旧制北野中学を卒業後、持ち前の並外れた運動神経を活かし、関西大学でアメリカンフットボールに没頭する。江戸末期の天文学者、間重富の末裔で、彼はアメフット界の星として輝いた。
      大学では商学部と法学部の二学部を卒業し、凸版印刷株式会社に入社。スポーツ界のウィナーとしての看板と、時流を掴む独特のセンスをフルに活用して、営業第一主義の花形牽引役を勤めた。その後、関西支社長、相談役を経て、平成9年、会社を引退した。
      社会人時代も、甲子園ボウルでは永年にわたり名審判を務め、その白い手袋は彼独自のトレードマークとして、今もなおスタジアムで守り続けられている。現在は関西アメリカンフットボール協会会長、日本アメリカンフットボール協会顧問のほか、学校法人関西大学理事を務める。

      今月の六稜WEBは、そんな往年の俊足スターの人生哲学に迫ります。

      ●INDEX


      第1版:受けたかった試験
      第2版:史実と真実のハザマで…田村校長秘話
      第3版:勉強してへんハズないっ!
      第4版:アメフットに捧げた青春
      第5版:スポーツに学ぶ人間関係
      第6版:駆出しのフレッシュマン時代
      第7版:嗚呼、楽しきかな営業人生
      第8版:そこに印刷あり。文化あり
      第9版:良き師、良き友



      収 録●Mar.6&11,1999
          羽間邸(大阪市福島区海老江)にて
      取 材●神宅寿昭(67期)、岸田知子(78期)、谷 卓司(98期)、
          磯辺  香(107期)、十河里江(107期)、松井浩太郎(107期)
      協 力●尼崎孝雄(58期)

    Update : Mar.23,1999