家 正則【いえ・まさのり】六稜80期。
少年の時の夢を追いかけ、それを達成する人もいる。しばしばそういう人は天才と呼ばれる。しかし、多くの人は若き日の夢と目前の現実とに折り合いをつけながら人生を創っていく。少年家正則から天文学者家正則へ、彼はどのようにその半生を創ってきたのだろうか? 少年時代、北野時代、大学時代、そして研究者へ。それぞれの人生の段階をどのように切り拓いてきたのであろうか?
特別なひらめきや才能に頼るのでなく、目前の現実を確実にひとつひとつ積み上げることによって、ハワイのマウナケアの山頂に、世界最高の光学望遠鏡を造った北野生の半生をうかがった。
●INDEX
1億光年:数学は好きだったけど…
2億光年:ミネルバの梟は「夜」星空に飛び立つ
3億光年:想いは世界最大級の望遠鏡へ
4億光年:超望遠鏡「すばる」誕生の秘密
5億光年〜無限遠:天文学の未来
収 録●Jun.17,1999
国立天文台(東京)にて
取 材●清水知子(75期)、松井 巖(78期)、永野明美(78期)、
中村豊四郎(81期)、近藤一司(87期)