「自分の前の札を取るのが礼儀だ」と…当時、選考委員でもあった梅田選手の父親に叱られはしたものの、北野は見事、念願の日川高校の札を引き当てた。思わずガッツポーズをとった三川マネージャを見て、下級生たちもヤイのヤイの…飛び上がって喜んだという。
ともにDクラス同志の対戦という好カードを手にした北野は、この後、思いもかけぬ躍進劇に邁進することになる。梅田選考委員は「品が無い」といってわが子のチームを嘆いていたが、無理もない…彼等の眼中には「一日でも長く甲子園に残って銀シャリにありつく」ことしか無かったのだから。
●INDEX
第2回選抜高校野球・優勝の 北野ナイン | |
1塁手 | 梅田 明(62期)※主将 |
2塁手 | 市石 巌(62期) |
3塁手 | 品川 潔(62期) |
遊撃手 | 市村 博(63期) |
左翼手 | 長谷川圭市(62期) |
中堅手兼投手 | 山本次郎(62期) |
マネージャー | 三川保明(62期) |
※以下は、残念ながら 今回の座談会にお越し 戴けなかった方々 | |
投手 | 多湖隆司(63期) |
右翼手 | 慶留間一(63期) |
捕手 | 広瀬繁雄(62期)※故人 |
監督 | 清水治一(57期) |
収 録●Mar.14,1998
山本次郎法律事務所にて
取 材●菅 正徳(69期)、石田雅明(73期)、
富田昌宏(78期)、谷 卓司(98期)