市石 | そうですね、ボクは京都大学の野球部の後輩にもいつも言うんですが、「勝つことの楽しさを味わえ」ということです。北野の後輩にも同じ事を言いたい。まず勝つことを覚えて勝ち慣れ、貫禄、自信といったものを持って欲しい。 |
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長谷川 | 野球というのは不思議なものです。われわれの頃には野球がすべてだった。今は無理かなぁ、そんなことを言うのは。ほかにも色々あるからネェ。耳元でカァーンという打球の音を聞く素晴らしさ、練習すればするだけ答えが出るからね。分からないかなぁ。 |
品川 | ボクは9番バッターだったが、優勝はみんなで勝ち取ったものだと言われると嬉しいですね。 |
三川 | 昔は後輩との個人個人のつきあいも深かったように思う。こういう「気持ちを共有できる」後輩になって欲しい。それがお互いの信頼につながっていたんだと思う。 |
梅田 | われわれのチームだけが飛び抜けていいチームだったとは思わない。自分たちの前のチームが強かったから自分たちも強かった、それが伝統となって行くんだね。これからの北野の後輩達もそういう伝統を作って欲しい。 |
市村 | 先輩達のお陰で優勝させて貰ったと思い、感謝しています。多湖という同期の名投手もいたけど、大多数の先輩達のお陰です。市石さんが言ったように、スポーツは勝たなければ面白くない。それと全員揃わないと練習にならないようでは駄目。一人でも練習が出来るような合理的システムを北野は作ってほしいと思う。後輩達のがんばりを期待したいと思う。 |
梅田 | この夏の大会は記念大会で、大阪は二校の出場枠があるから確率が倍になるので、頑張って欲しい。 |
山本 | 選抜の出場が決まって北野の優勝の壮途についたとき、校長室の横の小さな部屋に集められて、林校長から言われたことがある。「全力を奮って戦いなさい、負けても泣くな」と。チームワークというのは力の総和である。これに加えてわれわれには清水監督の勘と作戦があった。一人一人の野球部員が全員全力を奮わねば勝てない。われわれはあの優勝があって、愉快で芯のある人生を歩いてこれたと確信している。若いときにはやるべき事をやっておかねばならないと言いたいですね。 |