菅 |
次なる2回戦は4月4日、対戦相手は前年準優勝で今年も優勝候補の一角と言われていた桐蔭高校。桐蔭の西村投手は結構美形で後に阪神タイガースに入った大会屈指の左投手でした。 |
山本 |
この試合もジーやんの特攻作戦で戦った。多湖が完投して…「小さき大投手」なんて書かれてね。球速のほうはせいぜい120キロ程度だったがね。 |
長谷川 |
山本は130キロくらい出ていたかな。豪速球投手だった。でも桐蔭の西村の球は膝元に来る快速球が有名だった。右バッターの膝元をえぐるようなシュート。これが評判だったので、ぜひ打ってみたいと思ったが、二球は飛び退いた。そのあと三球三振。それにしても西村のすごみはちょっと違っていた。それを山本がガーンとレフトのフェンスに当てた。ラッキーゾーンがあったらホームランやな。 |
菅 |
3回の表に北野が2点先取して…山本さんが3打数2安打3打点、長谷川さんも5打数2安打の大活躍でしたね。 |
梅田 |
この試合に6-3で勝ったとき、林校長がベンチに飛んできて大喜びしていたよ。 |
市村 |
ジーやんからは、西村のアウトコースの球には手を出すなと言われていた。今思えば、地方の選手はみんな大きくて、大阪の選手は小さかったね。 |
山本 |
地方の選手は日頃からいいものを食っていたからね。この時のピッチャーではなんと言っても右は小倉の福島投手、左はこの西村投手がすごかった。 |
長谷川 |
つくづく野球はみんなでやるものだと思った。近頃、ヒーローインタビューなんてのをやっているが、あれはおかしい。先輩達がやってきて練習に加わってくれたり、マネージャーも色々と苦労してくれたり、こういう人達もみんな加わって全員でやるものだと思う。 |