琉球の大地に生きて
- 上山和男【うえやま・かずお】六稜71期。敗戦から高度成長へ向けて、社会が混乱の極みにある頃…彼は多感な学生時代を送った。世直しを夢見て活動家を志した彼は、時代のうねりに抗いきれずに社会の表舞台から姿を消した。上山弘子【うえやま・ひろこ】六稜76期。旧姓、城田弘子。兄の同級生でもあり、自らの家庭教師でもあった上山の思想に共感。生涯を共にする決意をした彼女は、3歳になる杉子の手を引きながら、都会の喧騒を離れ、夫とともに郷里の名護へと新天地を求めた。
沖縄本島の北部一帯は山原【やんばる】と呼ばれ、かつて都市化の進む以前に日本各地に存在していた原生の大自然が、今なお残されている地域である。二人は中でも名護市の辺境「大湿帯」【オーシッタイ】と呼ばれる山間部の集落を開墾して、自給自足の暮らしを謳歌している。
今月の六稜WEBは、そんな沖縄の豊かな大地に暮らす六稜夫妻を訪ねます。
●INDEX
第1畝:青春は動乱の中で…
第2畝:農業人への回帰
第3畝:藍こそ豊かさの証明
(附録:六稜WEB総力取材「琉球藍染、徹底解剖」)
第4畝:二人にとっての北野
第5畝:もうひとつのサミット
収 録●Jul.2-3,1999
オーシッタイ(沖縄県名護市)にて
取 材●小野裕路(76期)、谷 卓司(98期)、
十河里江(107期)
協 力●岩田ヒサ子(71期)、鈴木祥子(76期)
Update : Aug.23,1999