アフリカの大地を緑に〜ジャカランタの花咲くジンバブエから【第18話】
お楽しみは これからだ
ドイツの香りがするルーマニアの町
発展途上国では、ストレスが溜まるのですが、その解消法として、近隣の国へ買出し旅行に行くというのがあります。この任国外旅行こそ、海外勤務の最大のお楽しみということができます。
エジプトの時は地中海を越えてヨーロッパへ、ネパールではタイとかでした。
が、ジンバブエでは、南アフリカの治安が悪いため基本的に渡航禁止で、クルーガー国立公園と遠洋漁業の基地ケープタウンのみはOK。他には、隣のザンビアとかタンザニアとか。
そのほかに、日本に帰る途中で、どこかに寄るということも可能です。
エジプト赴任中は、ヨーロッパまで、飛行機で4時間ぐらいでしたから、よく行きました。ゼイタク!
アラブの息詰るような異文化から、パリやロンドン、フランクフルトに降り立つと、得も言われぬ感激がヒタヒタと身に押し寄せてくることを実感します。日本で休暇も取れず、がんばっておられる方々には申し訳ないのですが、東西統一直後のベルリンにも行くことができました。
もうちょっと品数がないのかなあ
(ジンバブエ東部にて)
ネパール時代は、バンコクに買出しです。内陸国のネパールでは、新鮮な海の魚は、もちろん手に入りません。また、宗教的な理由もあり、すき焼き用の牛肉とかも、無理です。
そのため、タイのバンコクに調達に出かけるのです。バンコクの伊勢丹に事前にFAXで注文を送っておき、バンコク入り後に、支払い。そうすると、バンコク出発の朝に空港の出発ロビーまで、冷凍にした肉や魚を発泡スチロールの箱に入れて、店員さんが持ってきてくれるという具合。カトマンズに着いたら、そのまま、冷凍庫へ。このサービス、シンガポールの大丸にもあると聞きました。
せっかく、バンコクまで来たのだから、ちょっと観光というのも。チェンマイ、プーケットなどなど。
ただし、この任国外旅行は、チケットやホテルは、全て自分で用意・手配しなくてはなりません。
エジプトでは、町の旅行代理店は信用できないと、うちの家族を含め、ほとんどの在留邦人は、航空会社から直接、航空券を購入していました。エコノミーといえども、当然、正規料金のUS$払いです。
ホテルといえば、ドイツのハンブルクの駅前案内所では、こちらの服装を見て、貧乏旅行と思われたのか(実際そうでしたが)、駅前の安ホテルを紹介されました。が、地階は怪しげなバーでした。
仕事もちゃんとしてますよ〜農家へインタビュー
(ジンバブエ東部にて)
ネパールとジンバブエでは、旅行代理店が利用できました。
が、ジンバブエのディスカウント・チケットには参りました。
任国外旅行は、半年とか前から、旅程を決めて、それで、航空便の予約を入れておくのですが、1ヶ月前になって、航空券を発券してもらおうとしたら、予約が取り消されているというのです。
「なんでやねん」というと、格安券は枚数が決まってるが(普通そうやろ)、より高い値段で注文がいっぱいきたら、格安券を無断でキャンセルして、高い券として、別の人に売るというのです。
日本へ一時帰国する航空券でしたから、これはで日本に帰れないと、下手な英語で、あれこれまくし立てて、何とか予約は取れましたが、すぐUS$の現金で購入しないと、また、キャンセルされるという。
もちろん、即金払いで発券でき、交渉は成功。北野の英語に感謝(ちょっと、ちがうかな)。
Last Update: Feb.23,2008