アフリカの大地を緑に〜ジャカランタの花咲くジンバブエから【第3話】
暑くはないぞ、アフリカなのに
ナイルデルタに広がる水田とポンプ
|
アフリカって、暑そうと思うでしょう。けど、ジンバブエにも冬はあります。首都のハラレは標高1300mで、冬の7月(南半球です)には最高気温15℃、最低気温6℃と、十分、南国の冬(?)の雰囲気でした。
もちろん、暑いところもありますよ。カイロの夏は42℃になりましたが、極乾燥で汗をかかないのです。その代わり、もみ上げのところに塩がふくのですけど(汗が流れ落ちる前に蒸発して塩だけが残る)。
では、アフリカを含むあちこちの開発途上国の事情を紹介しましょう。
“開発途上国の連中は、働かないか?"
答えはブーです。確かに、役人の中には、「こりゃ、あかんわ。」と思うサボリマンもいます。が、ネパールでは、20年も前の穴掘り機(日本からの援助でした)をダマシダマシ使いながら井戸を掘っている現場技術者もいましたし、炎天下で黙々と働く農民はどこの国にもいます。楽して儲けることを覚えた人間は、だれでも働かなくなるのは、古今東西、同じだと思いますよ。
マンションの花壇はロンドン仕込みの美しさ (ジンバブエ ハラレ)
|
“開発途上国は、不潔か?"
スーダンのダルフールという地域では、紛争が続いており、難民キャンプの状況は目を覆うばかりです。しかし、中心部に限れば、ケニアのナイロビやジンバブエのハラレ(首都です)は、ヨーロッパと変わりません。いずれも、イギリスが作った人工都市で、見た目は美しい。ただし、郊外にはスラムもあるのですがね。
カイロとカトマンズの場合は、日本的には美しいとは言いがたかったですね。それに、街のにおいが違うのです。けど、美しいとか、清潔とかのワールド スタンダードってあるのでしたっけ。という言い訳もありかな。
威容を誇るバオバブはマラリア危険地帯の印 (ジンバブエ南部)
|
“開発途上国は、危ないか?"
「最近の阪急東通りは、安全ですか」と言いたいですが、ハラレもナイロビも、治安はペケです。特に夜は、10m先に行くのも、自家用車での移動になります。タクシー?やめときなはれ。“ドライバーは豹変する!"
ただし、開発途上国でも、イスラム圏とかカトマンズやバンコクは、まあ、夜も含めて、安全かな。ただし、マニラはだめだそうですよ。とは言いつつ、バンコクではクーデター騒ぎがあったしなあ。
危ないといえば、病気ですね。暑い国ではマラリアが心配です。ジンバブエでも「星の王子様」に出てくるバオバブの樹が生えているような暑いところは、蚊の多くなる雨季には危険ということになります。
アフリカには、他に黄熱病とかがあるのですよ。しかし、日本のオバサン・オジサンのサファリツアーは、予防注射を打ちながら、大挙、やって来られます。思わず、いらない心配をしてしまいます。
危ないとか、不潔とかで、開発途上国での仕事は勘弁してくれという訳にはいきません。先進国だけが、この世界の全てではないのです。(ニューヨークやロンドンも危ないけど)と、偉そうなことをいわせてもらいました。
Last Update: Nov.23,2006
|