アフリカの大地を緑に〜ジャカランタの花咲くジンバブエから【第2話】
まずは入り口論から
まず、技術協力の入り口をお話しましょう。
仕事の成果!と胸を張っていえるのは、実は、資金協力案件の発掘と、その実施のための計画立案や設計です(“玉さがし”とか“玉みがき”とか言うんですけど)。
堰の工事を受注した日本の建設会社の責任者の方は大学の先輩でした。世間は狭いものです。 こう書くと、日本の企業活動の先兵か、ということになるのですが、相手国は、外国の資金による国土の開発や農業を含む産業の振興を望んでいますので、そのニーズにマッチした開発援助を行うというのは、十分価値のあることだと思います。少なくとも、灌漑用水を利用できるようになる現地の農家は間違いなく喜んでおり、効果は明明白白です。 が、うまくいく場合ばかりではありません。
玉さがしだけではなく、もちろん、アドバイザーとしての仕事もあります。 ネパールでは、農業開発に必要な計画立案手法を提言しました。これは、最終的には、ネパール語に翻訳の上、2,000部を印刷し、ネパール全土に配布しました。 ジンバブエでは、後に紹介する事情で、資金協力が止まっております。このため、政策アドバイザーとしては、なかなか、相手国の喜びそうな案件(玉)は出せない状況ですが、小規模農家を対象とした政策提言と適正技術確立を成果としてまとめようと思っています。その他に、職員の技術訓練を何とか日本の援助で実施できないかと、模索しています(一応、“玉みがき”かな)。 英語でそんな政策提言とかできるのと、私の英語力を知る友人諸兄は疑うでしょうが、実は、方法があるのです。そのうち、また紹介しましょう。 けど、北野の英語には十分感謝していますよ。 Last Update: Oct.23,2006 |