表敬訪問の旅も、いよいよ最後。ワールドアイ発足時からの長寿連載『ポラントリュイ便り』のスイスへ、初めて足を踏み入れます。 バーゼル空港からリムジンバスで駅へ向かい、電車で揺られること2時間でポラントリュイ駅へ。連日30度を超える暑さのウィーンとはうって変わってとても肌寒く、あわてて着込みました。駅でマルキ明子さんと待ち合わせをしていましたが、一本早い電車で向かうことになったため携帯電話に連絡をするも、フランス語の留守晩電話に切り替わるのみ・・・とりあえず、変更の旨を伝えて#ボタンで電話を切りますが、果たしてメッセージが録音されているのかも怪しいばかり。 いつになったら迎えがくるの?と駅でひとり不安を抱えて待つこと20分、駆け足でマルキさんが登場!「お待たせしてごめんなさいね、圭子さん!」その笑顔に救われると同時に、ドキドキの再会を果たしたのでした。
ひとまずマルキさんのご自宅へ。荷物をおかせていただいた後、小雨の降る中、マルキさんのガイドでぐるっと街中をめぐりました。駅からご自宅までの道や、街の建物、それら全てが『ポラントリュイ便り』で見てきた風景なのですが、実際目の当たりにすると感動もひとしお。「ジュラを訪ねられて、本当に良かったです。道のりは長かったけど・・・」としみじみ話す私に、「こちらこそ、お招きできて良かったわ」と喜んでくれるマルキさん。 (街の様子は、『ポラントリュイ便り』 でお楽しみ下さい。)
娘さんたちが学校から帰ってくるまで、再びコーヒーとクッキーでカフェタイム。今回のツアーでは、各国でおいしいものを食べるあまり体重増加が気になっていた私ですが、ここは女同士、お構いなくカフェタイムを楽しみました。 まもなく娘さんたちも帰宅され、マルキさんが夕食の仕込みを始めました。台所を覗いてみると、大量のジャガイモをふかしている・・・?食卓には、ホットプレートのような器具。「今夜はラクレットですよ。ふかしたジャガイモに溶かしたチーズをかけて食べる、スイスの伝統料理なんです」とマルキさん。と言われてもお作法がわからないので、娘さんたちの様子をしばし観察してみました。
@スライスしたチーズを、A個人用の鉄板にのせて、B器具で温めて・・・Cその間にジャガイモをお皿の上で食べやすく割って、D溶けたチーズをヘラで鉄板から削ぎ落とす。う〜ん、お上手。あとは自由にトッピング。一般的には胡椒をふりかけるのですが、パプリカの粉末やパセリなど何でもいいそうです。ピクルスとともにいただくと飽きがこなくていくらでも食べられます。 一度の食事でこんなにジャガイモを食べたのは生まれて初めて?とにかく美味しかったです。ぜひ日本でも広めたい! 後日談ですが、帰国後さっそく試したところ、鍋でチーズを温めるには無理があり、ラクレット用の電熱器具に思いを馳せました。ラクレット用のチーズは、普通のスーパーではあまり置いていないので、デパートや専門店で探されることをお勧めします。 連日、小雨が降り気温も10度程度の肌寒いジュラでしたが、出発前日の夕方になってやっと晴れ間が出てきました。もう遅いっちゅーの。「必ずまた来ます」と固い約束をかわし、念願のスイス訪問を終えたのでした。
最終目的地、スイスの旅はいかがでしたでしょうか?次回は、いよいよワールドアイツアーレポート最終回。作家マルキ明子の素顔に迫るインタビューで締めくくりたいと思います。どうぞお楽しみに!
Last Update: Sep.21,2007 |