プラーター公園(遊園地入口)
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今回は、あまりガイドブックに載っていない穴場スポットをご紹介します。
まず、プラーター公園。市内中心部の東隣に位置するウィーン2区にあり、広さは600万m2。これはウィーン中心部にある公園では最大です。「プラーター」という名前は、ラテン語で「草原」を意味する単語 pratum に由来するという説が最も広く信じられています。
本物の馬がぐるぐる回る…
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この一角にある遊園地が、実にオモシロイ。入り口のすぐにある観覧車は映画『第三の男』で有名ですが、これは素通りしてもっと奥に進んでいくと、遊園地には欠かせないメリーゴーランドが登場。ですが、よく見ると、本物の馬が子どもを乗せて歩いているではないですか!動物愛護団体からクレームがきそうな光景ですが、これが商売として成り立っているとは恐るべしウィーン。30度を超える暑さの中、人を乗せてぐるぐる回る馬たちが不憫でたまりません…念のため言っておきますが、私は写真に収めただけで、乗ってはいません。
さらに進んでいくと、香取さんイチオシの観覧車にたどり着きます。これは、オープンエアタイプ。簡単に言うと、遊園地には必ずあるコーヒーカップのようなものに乗り込みます。自然の風を感じながら眺望を楽しめる観覧車。そしてスリルを味わいたい人は、中心の円柱をぐるぐる回すことでみるみる回転し、「きゃあー」という悲鳴が出ること間違いなし。こんなスリリングな観覧車はいままで体験したことがありません。2.5ユーロ(約350円)なので、是非お試し下さい。
スリルを楽しんだ後は、ドナウ運河を眺めてお散歩するのもいいですね。船やヨットでのんびりくつろぐ人たち、日焼けを楽しむ人たちなどさまざまです。
解放感たっぷりの観覧車
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回してスリルを楽しむべし!
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憩いの場、ドナウ運河 |
フンダートヴァッサー・ハウス
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シュピッテラウ焼却場
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今度は一転、建築物のご紹介。オーストリアの建築家、フンダートヴァッサーの愉快な建物は一見の価値アリ。フンダートヴァッサーハウス(1985年完成)には、直線を嫌い自然と融合することをモットーとした彼らしさが随所に表れています。集合住宅の内部を見学することはできませんが、2階のカフェで彼の世界を楽しむのもいいのでは?近くにある、クンストハウス・ウィーンでは、彼の作品が展示されています。また、ウィーン9区には、彼が設計したゴミ焼却施設、シュピッテラウ焼却場(1992年竣工)があります。ウィーンでこのヘンテコリンな塔を見て、私の地元・大阪のゴミ焼却場の外観デザインも彼だったんだ!と少し嬉しくなりました。ちょっとしたトリビア?
楽しかった旅ももうすぐ終わり…ウィーン最終日、ガイドブックでみたグラーシュというシチューが食べたい!と香取さんにおねだりして連れて行ってもらったお店、ビアーライター。ここはウィーン国立音大の近くで、ピアノ科の学生さんもよく利用されるそうです。写真でもお分かりでしょうか?一人では食べきれないほどのボリューム!添えられたジャガイモもホクホクでおいしいのですが、胃袋と相談しながら、シチューとジャガイモを交互に食べつつ完食。よく煮込まれたお肉に濃厚なシチューが絡んで美味かったです。パンにつけても良いですね。
気軽に入れるお店です
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ハンガリー発祥のグラーシュ
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最後の晩餐は、グラーシュでは終わりません!なんと、香取さんのご自宅で手巻き寿司をいただきました。
香取さんもご愛用
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久々の白米に胃袋も大満足
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日本食材店で海苔を購入し、お刺身はケータリング、玉子焼きの他にアボガドやツナを用意。日本食材や物品は多少高額にはなりますが、ほとんどのものは揃うそうです。こうして手巻き寿司を食べながら食卓を囲み、最後の夜を楽しんだのでした。
美しい景色あり、美味しいスイーツあり、のオーストリア編はお楽しみいただけましたでしょうか?
次回は、いよいよ最終目的国スイスです。ポラントリュイ便りの発信地、ジュラ地方のレポートをお届けします。
どうぞお楽しみに!
Last Update: Sep.12,2007
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