チョコレートケーキといえば、ザッハートルテ。実はこれ、固有名詞だということをご存知ですか?ホテル・ザッハーの特製チョコレートケーキのことを指します。つまり、ザッハー以外で出されるものは、偽者?!とまでは言わないけれど、たとえば、最高級ホテル・インぺリアルの特製チョコレートケーキは、"インペリアルトルテ"。偉そうに語ってますが、私もウィーンに行くまで知らなかったのです。「ならば、本場のザッハートルテを食べようではないか!」ということで、気合十分でホテル・ザッハーに乗り込みました。
国立オペラ座の目の前という好立地にあるホテル・ザッハー。富裕層の皆様がオペラを鑑賞されたあと、お泊りになるホテルなのでしょうね。赤・金・茶という色合いで重厚な趣きのホテル入り口は、おいそれとは入りにくい雰囲気…香取さんのおかげでカフェへの入店もスムーズでしたが、きっと一人では躊躇して入れなかったと思います。 運良く角の席に案内してもらえ、豪華絢爛な店内を見回したりおしゃべりをしたり、くつろぐことができました。メニューを拡げ、ザッハートルテ2つとメランジェ(ウィーナーコーヒー)を注文し、待ち時間に店内撮影をする私。あっちの席に座ったりこっちの席に座ったり。なんとも落ち着きのない私に、香取さんはあきれ顔もせずに、シャッターをきってくれました。しだいに店内の席も埋まり、お待ち兼ねのケーキが運ばれてきました。 いよいよ本物とのご対面。さすがに存在感があります。横に添えられたのは甘くない生クリーム。お味は…日本のザッハートルテよりも少し甘さが強いかな?チョコレートの濃厚さと、スポンジの間に挟まれたアプリコットジャムの甘さには、生クリームをつけていただくのが相性抜群。今回は、ふわふわのホイップクリームが乗ったメランジェという飲み物を注文しましたが、クリームなしのコーヒーでも良いかもしれませんね。
お次は、香取さんお勧めの、クーアトンディトライ・オーバーラー。天然素材のみを使った手作りケーキは甘すぎず、ウィーン在住の日本人女性にも人気だそうです。ショーケースに並ぶケーキはどれも美味しそう!迷ったあげく、レモントルテとウィーンの代表的なケーキ、トプフェンシュトゥルーデル(カッテージチーズのパイ)に決めました。パイは温めてから持ってきてくれたので、中身はホクホク、外のパイ生地はパリパリ、という異なる食感が楽しめました。 意気揚々とカフェめぐりに繰り出した私たちでしたが、2軒しか巡らないうちにお腹いっぱいになってしまいました…もっと滞在日数があれば何軒も食べ歩きたかったのですが、次回へと思いを馳せることにしましょう。
カフェめぐりを終え、街の中心へ帰ってきました。夜のオペラ座はライトアップされてとても綺麗です。「立見席のチケットが余っていれば観劇しましょう!」という香取さんのお誘いに喜び勇んで中へ入りましたが…残念ながら完売御礼とのこと。運がよければ、立見席ではありますが格安で本場のオペラを楽しめますので、気分を味わいたい方は是非チャンレジしてみてください。たとえオペラが見れなくとも、中の雰囲気を味わうだけでも優雅な気分になれます。
さて、カフェめぐりレポートはいかがでしたでしょうか? 次回(ウィーン編最終回)は、ウィーンの穴場スポットをご紹介します。香取さんも大好きな公園で体験した驚きのアトラクションも登場します。どうぞお楽しみに! Last Update: Sep.12,2007 |