チーズ市の周辺では、屋台がひしめきあっていました。チーズはもちろん、生魚のサンドウィッチや、木ぐつの彫刻、デルフト焼きの陶器など、観て回るだけで楽しめました。
立派な建物、これが計量所ですが、中の巨大天秤でチーズを計量します。2階より上は現在チーズ博物館になっています。(チーズ市の全体を見るには、この博物館からの眺めが最適。) ここで、ちょっぴりショッキング?なお話。なんと、計量所ではチーズ以外のものも計量していたのです。それは何かと言うと・・・ヒト!私たち人間が、天秤にかけられてしまうのです。1ユーロ払い、大きな天秤の片方に乗って待っていると、もう片方におもりを乗せて釣り合うように調整してくれて終了。バランスをとるのに精一杯でちゃんと計量されているのか不安でしたが、計量結果を記した紙を手渡され、記入されたリアルな数字にびっくり。一応これでもレディですので数値は公表いたしませんが(笑) 公開体重測定なんてめったに経験できないので、アルクマールのチーズ市を訪ねた時は、是非、計量してもらってください。
船長さんがガイドをしてくれるというので、一番乗りで船長さんの近くに座り、出航を待ちました。やがて、満員となった屋根なしの船は、いくつもの低い橋をくぐり、アルクマールを囲む運河を優雅に進みます。とりわけ橋げたの低いところでは、ほとんど船の高さギリギリと言ってもよく、先頭のほうの乗客からは「殺す気か!『危ないですよ』の注意くらいしろ?!!」みたいな野次が飛んできますが、当の船長さんはそんなことお構いなし。
オランダ語のガイドCDがスピーカーから流れる度に、私に英語でガイドをしてくれるのですが、橋が気になって、せっかくのガイドに集中できない!しかしこれこそが、朴訥にしてワイルドなアルクマール運河クルーズの醍醐味。ぜひ皆様お試しあれ。 ※チーズ市、運河クルーズについては、『太陽電池と「低い国」と』第7話をご参照ください
前回に引き続き、アルクマールをご紹介しましたが、皆様お楽しみいただけましたでしょうか?
Last Update: Aug.19,2007 |