編集長と行く!ワールドアイツアー2007【ベルギー編】その3 まえ 初めに戻る つぎ

100年に一度のサプライズイベント


エルジェ Hergé(1907-1983)

 翌日、坂本さんは次のお仕事のため出張されるということで、単独で街歩きをすることに・・・。でもどこに行けばいいの?? ふと、「ベルギーはマンガの町で、明日は『タンタン』の作者エルジェの生誕100年なんですよ」と坂本さんがおっしゃっていたのを思い出し、このサプライズを楽しまなければ!と私の直感が働きました。

 まずはグラン・プラスの一角で開催されていた美術展で、彼の歴史と作品を回顧することに。海外マンガに明るくない私でも、ちょっとトボケ顔の主人公タンタンと愛犬ミル(日本語版では「スノ−ウィ」と訳されている)の絵を、一度は目にしたことがあります。その生みの親の生誕100年の日に、図らずも立ち会えるなんて…不思議な縁を感じました。
 さて次はタンタングッズを探すべくグラン・プラスにほど近い"LA BOUTIQUE TINTIN"へ。しかしお店は閉まっており、「15:30〜OPEN」との貼り紙が。後で必ず来るからね、と心に誓いながら市街散策へと繰り出しました。

 旅先から両親にハガキを出すのがお決まりとなっている私は、郵便局を目指しました。そして街中の郵便局へ入ったところ、1本の長蛇の列が目に飛び込んできました。お気づきの方もいらっしゃるでしょうか?そうです、記念切手です。彼の著書の表紙が20シート分の切手にプリントされた記念切手です。あれ?近づいてみると、すぐ横にまた別の列ができているではないですか。尋ねてみると、「ファースト・デイ・スタンプだよ」とのこと。なんと、記念切手の発売当日の消印(初日印)を押してくれる特別なサービスなのです。これは並んででも押印してもらわなきゃ!

「初日印」に並ぶ人たち

私も並びました

記念切手シート


ベルギー漫画博物館

タンタン像とエルジェ肖像写真
博物館エントランス奥
 晴れて、記念切手とファースト・デイ・スタンプを手にした私は、ベルギー漫画を堪能すべく、ベルギー漫画博物館へと向かいました。
 エントランスには『タンタン月へ行く』の巻に出てくるロケットや、タンタンの像、エルジェの肖像写真などが飾られてあり、まるでタンタンの世界に迷い込んだよう!併設のショップでは各国のあらゆる漫画やグッズ(昔懐かしの『カリメロ』もありました)が取り揃えられており、ここの書棚を見るだけでも十分に楽しめます。

BOUTIQUE TINTIN 外観


 グラン・プラスへ戻り、待望の"LA BOUTIQUE TINTIN"へと足を踏み入れます。閉店まぢかのせいか店内は人で溢れており、日本人と思しき顔もちらほら。出張先で思わぬサプライズに遭遇し、笑顔でグッズを選ぶビジネスマンの方もいらっしゃいました。
 私は解説本『TIN TIN〜タンタンの冒険 その夢と現実』や記念グッズを手にし、気分はすっかりタンタンマニア。お店の前でしっかりと記念撮影し満足した私は、ベルギー料理を食べ尽くすべくレストランを目指すのでした。


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Last Update: Aug.11,2007