3年5組 S
1週間目のホストEmily、Michaelと学校で過ごして驚いた事は、彼女たちの友人が、Korean, African-American, Vietnamese, Japanese, Chinese,Caucasian-白人- etc. で、とても国際的であった事です。友達になった人以外にも、Kentには、多くの国の人がおり、髪の色が黒い私たち、日本人が、その場にいても、違和感はありませんでした。 (制服で目立ったけれども…)
放課後は、Emily, Michaelが、クラブに入っていて、(クラブは、日本と同じ感じです。)外は、寒いので、Emilyのテニスには行かずMichaelの柔道を見学に行ったりしました。道場にいる時は、とても不思議な感じがしました。そこにいる半分くらいの人が、白人ではなかったので、自分がアメリカにいるという感じがあまりしなかったからです。
その柔道場で、西村さんという日系の女の人と知り合いました。彼女から学んだ事はたくさんあります。英語に対して自信をなくしかけていた時にも励まして下さった、とても優しい方です。
彼女は、日本語はほとんど 話せません。でも、私に、「 私は、日本が大好き。日本食も食べるし、日本の文化だって大好き。私は、息子を日本人として育てたい。だから、柔道もさせているし、お寺にも行かせている。」とおっしゃっていました。
彼女と話して、初めて日本語を話さない日本人もいるという事を知りました。それと同時に、アメリカで暮らしながら、自分が日本人であることに誇りをもつすばらしさも感じました。
アメリカには、そのような人が、多くいます。Emilyの家庭でもまた、中国風の装飾品や食材があり、やはり中国を愛していました。Emilyの友人のTinaというVietnameseの子の家にも遊びに行ったのですが、彼女の家庭も自分の母国を愛していました。私は、アメリカに行って初めて自分の国やその国の文化に誇りをもつことの大切さに気付きました。
Emily達との楽しい思い出
〜Emilyの車で、学校に行った時の車中のおしゃべり。
一緒に友達も呼んで、日本食を作った事。
友達と一緒に行ったTOLOのDance Party〜
など全て忘れる事の出来ないものです。
2週間目のホストはAmerican-Familyでした。
ホストのKatieは、とても優しい子でした。学校で、多くの人と一緒にいるタイプではなかったので、私と話をする時間が長くなり、そのためか、とても親しくなれました。彼女はクラブをしていなかったので、放課後は、映画に行ったり、ビデオを見たり、ゲ-ムをしたりとても楽しかったです。
彼女は、日本の物がとても好きで、Momの運転でシアトルの宇和島屋や、紀伊国屋などにも行きました。そこには、日本食用の食材から、日本のCD、マンガなども売っていて、とても驚きました。
ホ-ムステイを終えて今思うと、私は2種類のアメリカ人家庭-Asian-FamilyとAmerican-Family-に滞在できて、本当に幸せ者であったと思います。
アメリカに行って得たものは、たくさんあるけれど、ここで、特に印象に残った3つのことについてまとめたいと思います。
1) 最初に書いたように、いろんな国の人たちと友達になれ、自分の心の隅にほんのすこしでも、息づいていた差別の心が、100%消えたこと。 今までとは逆に、これまで深く興味を持たなかった国に対して、もっと知りたいという気持ちが強く湧いてきています。この変化は、私のこれからの人生に対してとても重要な価値あるものだと思います。
2) アメリカに行って自分の国“日本”について初めて見直すことができたこと。
3) 生涯忘れることのできない友人を数多く得たこと。
この2週間、私は、数多くの文化を知り、数多くの国の友人に、巡り合うことができました。協力して下さった全ての方々に対して感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございました。この素晴らしい出会いを得ることができたのも、多く方々のお力添えのおかげです。
《ホ-ムステイという一つの体験は終わったけれども、友人たちとの交流は、始まったばかりです。これからも、交流を続けていきたいと思います。》
最後になりましたが、この素晴らしい文化交流がこれからも末永く続くことを心から願っています。