【型彫り】 まず図案を考えます。次にそれを紙型に写しとりカッターナイフで丁寧に切り抜きます。表から紗を当てて補強したら「型紙」のできあがりです。 | |
【糊置き】 作業台の上に生地をピンと張ってシワをを伸ばします。この上に型紙をあてて糊を置きます。この「型糊」は米ぬかと米粉に少量の塩と石灰を混ぜてよくこね、2時間程度蒸した「餅」を水で伸ばして適当な柔らかさにしたものを使用します。 | |
【型置きした反物】 この「糊でブロックされた部分」が最後まで藍に染まらないで白い模様となる部分なのです。 | |
【いよいよ染め工程へ】 染める生地の大きさによって大瓶と小瓶とを使い分けます。この中に藍の染色液が入っています。普段はなるべく空気に触れないように蓋をしています。 | |
【藍の華】 7月は藍にとって最高の季節です。表面に浮かんでいる「藍の華」は反応が盛んに進んでいる証拠。 | |
【緑色の染色液】 この染色液は泥藍を還元して作ります。その工程を「藍だて」と言います。液の表面は空気に触れて酸化し、すでに紫色をしていますが、中の原液は緑色です。これが布を染めるのです。 | |
【強アルカリで藍だて】 藍だてには梅の枝を燃した木灰を用います。この灰汁の強アルカリ性が、藍を活性化するバクテリアの働きを助けるのです。ほかに蜂蜜や泡盛も絶妙に配合しています。 | |
【自然の材料にこだわる】 工業的には木灰の代わりに苛性ソーダが、バクテリアの代わりに「ハイドロ」といった化学物質が使われますが、やまあい工房ではあくまでも自然の恵みにこだわっています。手間がかかり大変面倒なのですが、その差は発色にあらわれます。 |