日々の暮らしの中で使われている畳語
(同一の単語を重ねて一語とした語。くろぐろ、ひらひら、の類)
を調べだすとキリが無いよネ。
共通語と方言の畳語を全部調べた国語学者は御居なはるかな?
そこで大阪辯に限って数えたら、アツアツからワチャワチャ迄で
156語程が大阪ことば辞典に載ってたヨ。
中には一つの語が発声の抑揚(イントネ−ション)によって、
二通りも三通りもの意味を持つのが仰山おまス。
カンカン、キチキチ、ゴジャゴジャ、チョボチョボ、
ポンポン、メェメェ、タベタベ、等。
さぁここでは“たべたべ”を書いてみまひょ。
食べ食べの四文字の抑揚が変わると、まぁ三通り程通用しまス。
- 起き起き(起きぬけ)取れ取れ(取れたて)と同じ表現で、
食べ終った所の意味。
用例:今(インマ)ご飯タベタベやがな。
- しっかり食べよと促す時。
- 泣き泣き・歩き歩きの表現と同じで食べ乍らの意味。
用例:食べ食べ喋ったら行儀悪いでぇ。
さてこの用例も時代が変わった今は一家団欒の為には
話し合い乍ら食事を摂りなさいの習慣に移って来て、
明治生れの両親に育てられた戦前派・戦中派は
戸惑いを隠せないのが実感だす。
それにつけても公共の場所(駅構内・交通機関や道路上)で
立食い・立飲みをする不逞の輩に
誰も文句をイワンのバカ。
本真、如何ともし難しヤネェ。
コンナン何方の躾だすゥ?
もうジキ、恥もはにかみも忘れた社会になってまうのかいなぁ。