全国制覇…あれから50年
【後編】
- 【これまでのあらすじ】「甲子園に出れば銀シャリが食える。そればっかり考えてた。母校のためだとか郷土のためだとか、そんなことはサッパリ考えてなかった(笑)」という北野ナイン。いよいよ対戦相手を選ぶという抽選会の席で、三川マネージャはすかさず大鉄の前に置かれた札を取った。「自分の前の札を取るのが礼儀だ」と…当時、選考委員でもあった梅田選手の父親に叱られはしたものの、北野は見事、念願の日川高校の札を引き当てた。思わずガッツポーズをとった三川マネージャを見て、下級生たちもヤイのヤイの…飛び上がって喜んだという。
ともにDクラス同志の対戦という好カードを手にした北野は、この後、思いもかけぬ躍進劇に邁進することになる。梅田選考委員は「品が無い」といってわが子 のチームを嘆いていたが、無理もない…彼等の眼中には「一日でも長く甲子園に残って銀シャリにありつく」ことしか無かったのだから。
●INDEX
1回戦 :出場2年目の余裕?【vs日川高】
2回戦 :野球はみんなでやるもの【vs桐蔭高】
準決勝戦:大阪の恥さらし、やめて帰ってまえ【vs岐阜商】
決勝戦 :六稜史に輝く甲子園優勝【vs芦屋高】
さいごに:あれから50年【現役に贈る言葉】
第2回選抜高校野球・優勝の 北野ナイン |
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1塁手 | 梅田 明(62期)※主将 |
2塁手 | 市石 巌(62期) |
3塁手 | 品川 潔(62期) |
遊撃手 | 市村 博(63期) |
左翼手 | 長谷川圭市(62期) |
中堅手兼投手 | 山本次郎(62期) |
マネージャー | 三川保明(62期) |
※以下は、残念ながら 今回の座談会にお越し 戴けなかった方々 |
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投手 | 多湖隆司(63期) |
右翼手 | 慶留間一(63期) |
捕手 | 広瀬繁雄(62期)※故人 |
監督 | 清水治一(57期) |
収 録●Mar.14,1998
山本次郎法律事務所にて
取 材●菅 正徳(69期)、石田雅明(73期)、
富田昌宏(78期)、谷 卓司(98期)
Update : Aug.23,1998