Ⅰ.日時 | 2018年4月19日(木)11時30分~14時 |
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Ⅱ.場所 | THE BAGUS PLACE |
Ⅲ.出席者数 | 67名 |
Ⅳ.講師 | 大野和基さん@85期 (国際ジャーナリスト)
1955年兵庫県生まれ。 大阪府立北野高校、東京外国語大学英米学科卒業。 1979年~97年在米。コーネル大学で化学、ニューヨーク医科大学で基礎医学を学ぶ。 その後、現地でジャーナリストとしての活動を開始。国際情勢の裏側、医療問題から経済まで幅広い分野の取材・執筆を行う。 1997年に帰国後も取材のため、頻繁に渡航。アメリカの最新事情に精通している。 近年はテレビでも活躍している。 著書に「代理出産」(集英社新書)、「マイケル・ジャクソン 死の真相」(双葉社)。訳書に、ポール・クルーグマンの「危機突破の経済学」(PHP研究所)、「そして日本経済が世界の希望になる」(PHP研究所)、ユルゲン・トールワルド「外科の夜明け」(小学館)などある。 |
Ⅴ.演題 | 「偽善者としてのオバマ大統領」 |
Ⅵ.事前宣伝 | 1.オバマ政権中、言論弾圧の目的でジャーナリストと情報源を訴えた数は、それまでの大統領が訴えた数の合計よりも多い。そのために刑務所に入ったNYタイムズの記者もいます。2.国民の監視はしていないと言いながら、裏では国民の電話、メールなどの盗聴、クレジットカードの使用をすべて追跡しておりました。これはエドワード・スノーデンによって暴露されましたが、最初はずっと否定しておりました。だからオバマはスノーデンに恩赦を与えなかったのです。他にもオバマの偽善的な面について話します。 1の言論弾圧は過去最悪と言われております。 |
Ⅶ.講演概要 | オバマ大統領は2009年1月21日に出した覚え書(メモランダム)において、民主主義にはアカウンタビリティ(説明責任)が必要である。それには透明性が必要である。我々の民主主義では透明性を通してアカウンタビリティを奨励する。オープンな政府を保証することに国を挙げてコミットする、と述べた。
++-++-++-++-++ しかし、我々が資料を請求すると、オバマは理由なく拒否し公開してくれなかった。 ++-++-++-++-++ 1917年に出来た「スパイ法」は、国家機密を漏洩したら罰する規定がある。オバマ政権の8年間で、このスパイ法を使って漏洩側やその情報を貰って記事を書いた記者が訴追されたケースは9件。オバマ政権以前の全政権のケースは3件に過ぎない。 ++-++-++-++-++ NYタイムズのジェームズ・ライゼン記者のケース: ライゼンはこれまで著書を4冊出しているが、その中でも傑作が2006年に上梓した“State of War: The Secret History of the CIA and Bush Administration”(邦訳:「戦争大統領―CIAとブッシュ政権の秘密」)である。ブッシュ政権では、テロ対策を名目にプライバシーや人権無視、違法行為とも言えるような情報、通信の傍受が行われ、さらに捕虜の虐待行為も行われていたが、それを詳述した内容である。ライゼンは本の中で敢えてどの部分が自分への情報提供によるものか明確にしなかったが、複数の匿名の情報提供者がいた。 ++-++-++-++-++ AP通信のケース: ++-++-++-++-++ ウィキリークスの出現: ++-++-++-++-++ さらにマニング・ケースが明らかになった時、オバマはInsider Threat Programsと言うプログラムを開始した。これはCIAなどそれぞれの政府組織の中に情報を漏洩しそうな人見つけたら密告するプログラムである。お互いに監視させようとするプログラムであるが、内部情報の漏洩に関係がなくても、政府組織にいる人が、一般人、メディアの人とカジュアルな会話することさえも妨害すると考えた人は多いだろう。 ++-++-++-++-++ エドワード・スノーデンの登場 ++-++-++-++-++ マニングのケース: |
Ⅷ.資料 | オバマの言論弾圧について.pdf(0.2MB) |