【第177回】9月「<空っぽ>の想像力」

Ⅰ.日時 2017年9月20日(水)11時30分~14時
Ⅱ.場所 銀座ライオン7丁目店6階
Ⅲ.出席者数 73名
Ⅳ.講師 竹山 聖さん@85期 (建築家/京都大学教授)

(講師自らの紹介による)
1954年12月24日大阪生まれ。
北野高校時代はバスケットボールに明け暮れつつ京都大学に入学、建築を志す。東大大学院に進学し博士課程に進んだがどこにも就職せず25歳で「設計組織アモルフ」を開設。1993年に株式会社に改組し代表取締役就任。SDレブュー、吉岡賞、アンドレア・パラディオ賞など受賞。1992年37歳で初めての就職で京都大学助教授。パリ、ヴァレンシア香港など海外の大学でも教鞭を執る。「不連続都市」「天と地の対位法」といったテーマを通し建築におけるポエジーを求め建築的思考の可能性を追う。作品に岩国市周東パストラルホール、箱根強羅花壇、北野高校、新宿瑠璃光院白蓮華堂など。著書に「独身者の住まい」(広済堂出版)「ぼんやり空でも眺めてみようか」など。クロード・ガニオン監督の映画「KAMATAKI」では美術監督。2014年より日本建築設計学会会長。
Ⅴ.演題 「空っぽの想像力」
Ⅵ.事前宣伝 「<空っぽ>であることの可能性、豊かさについてお話ししたいと思います。何もないこと、によって、何かが起きる、そんな触発する空間について。」
Ⅶ.講演概要 今回もスクリーンに多くの映像を映し、それに基づいて講演が行われた。

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近代建築は、機能重視、特定の目的のために作られるようになった。

講演はそのような建築とは反対に、<空っぽ>であることの可能性、豊かさについて。何もないこと、によって何かが起きる。そんな触発する空間についての説明が行われ、最初に浅草と新宿の二つの寺院の映像から話が始まった。

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浅草:真言宗智山派の威光院、2011年6月~2012年7月建築。

新宿:瑠璃光院、白蓮華堂、2012年9月~2014年3月建築。

それぞれ、無為の時間に浸ること、無為の時間を感じることが説明され寺院の中の暗がりの奥に光る灯りの美しさが映像によって示された。これは谷崎潤一郎の陰影礼賛、暗がりの美しさを示している。江戸期に檀家システムができ、寺院の本堂は、お経の声がよく響くように高い空間がつくられるようになった。

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その後、映像は

(1)空の間:どこにも属さない、全てを結びつける

(2)敦煌:莫高窟

(3)松井冬子の生々流転図

(4)柏の葉147コモン

(5)べにや無何有/方林円庭

(6)北野高校同窓会館(2003年建築)

(7)空の映像(2006年)

(8)風船

(9)安城のスタジオ(2000年)

(10)空の家(2012年)

(11)講師の自宅の写真などが写された。

なお、これらの映像については、下記添付の資料(PDFファイル)をご覧ください。

(ついでながら、講師には子供が3人おり、いずれも北野高校を卒業している)。

Ⅷ.資料 資料-9月(31MB)

 

 

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