午後の紅茶はダージリン〜杏の英国修行日記【第10話】
届かない荷物[前編]
日本に帰って二ヶ月目、ガスの有難みをひしひしと感じる今日この頃です(連載中に何度か書いてますが、寮にはガスがなかったので)。そんな中で、日に日に重みを増してゆく心配事が一つ。・・・・荷物着かないんだけども。
思い起こせば、あれは5月の終わり頃。後一週間で帰国って段になって、私は重い腰を上げてようやっと荷物の整理を始めた訳です。たとえ10ヶ月だろうが、ある程度の設備が整っている寮に住んでようが、やっぱ生活してくに要る物は要るもんで。それは、あの50キロという快挙を成し遂げた私のトランクと鞄をもってしても、なお入りきらない大量の荷物に表れたんですよ。さてさて、いくら来年戻ってくるとは言え、やっぱり荷物は日本に持って帰らなきゃなりません。トランクルームを借りるって手もあったんですが、冬物のコートやら何やら、一回日本でクリーニングに出したかったもんでね。やっぱ段ボールに詰めて送るっきゃないっしょ、って結論に達したわけです。
しかし、いざ詰め始めてみると、これがどうしてなかなか手強い。結局一つの段ボールにまとめる事には成功したものの、もともと7キロしか入ってなかった段ボール(スナック菓子の。それが一番見たなかで大きそうだったから、お店からもらって帰ってきました。余談ですが、お店から寮まで、その段ボールを小脇に―まあ「小脇」っちゅう程の小ささでもなかったんですが―抱えて帰ってきたため、傍目には体を張ってスナック菓子の宣伝してる奴だったろうと思います)に20キロ入れるという無理を強行しました。
その後、その20キロの段ボール箱を郵便局まで持ってくのが、これまた大変でしたね。まず箱の大きさ的に、両手に抱えて持っては行けないし、私の体力を考えても、約1キロ先の郵便局に抱えて行くのは辛いってか無理。そもそも、これ程大きくて思い荷物をバスにすら乗せられるかどうか自信がないし、タクシーは高いから駄目。そんなこんなの理由で、一時期はデッド・エンドってやつでした。さて、どうする私!驚きの解決法に乞うご期待!!(これで次回まで引っ張る事が一番の驚きだよって話だけど)
写真は帰国後東京に行ったとき、どうしても欲しくなって買ったアンパンマンあんパン。眉毛が下睫毛の位置まで来てる辺り、やはり只者じゃないですね。おいしかったです。
Last Update: Jul.24,2007