さて、もう一つのトロンハイムの要は私が通う NTNU(ノルウェー科学技術大)である。
ノルウェーにある4つの国立大の一つで(公立の college にあたる学校は各地にあるが、国立の university は4つだけ)、理系に秀でた大学だ。日本との提携校(交換留学システム。共同研究はまた別)は京大、大阪府立大、東工大、東大、鳥取大、早稲田大…と、北野生の進学に奨励されているような大学であるのも興味深い(北野時代、上記大学に入る能力がなかった私としてはなんとも複雑な思いですが)。
こうして理系のトップ校を首都におかず、第三の街に持ち続けているのは、ノルウェー政府の地方分権推進の結果ともいえる。優れた大学があるということは、そこに研究所があり、産学提携のための企業があるということで、地方分権に一役買っているのだ。