▲加治屋町の案内板
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大河ドラマ『篤姫』も残すところあとわずか。
高校時代に世界史専攻だった私は日本史に弱いのですが、鹿児島に来てからというもの、日本の歴史の中でも特に明治維新に関して、否が応でも興味を持つことになりました。
今回は〜加治屋町編〜と題して、薩摩の偉人が生きた土地を紹介します。また数回に分けて、篤姫や小松帯刀ゆかりの地なども紹介したいと思います。
私の住む加治屋町(かじやちょう)は、日本史を語る上では欠かせない偉人を多く輩出したエリアです。
少し歩けば、西郷隆盛・従道や大久保利通の誕生地があり、「ほんの150年ほど前に、自分の手で日本を変えようと、日本の未来を本気で案じた人たちがここに生きていた」と思うと、大阪生まれの私ですら胸にこみあげてくるものがあります。
▲西郷隆盛・従道 誕生地の碑
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▲案内板
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▲西郷隆盛誕生地は市民の憩いの場
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2人の生誕地のちょうど間くらいの甲突川沿いに、『維新ふるさと館』があります。地上1階と地下1階からなり、資料や映像などで明治維新を体感できる資料館です。
ご記憶におありの方も多いでしょうが、『翔ぶが如く』は、西田敏行演じる西郷隆盛と、鹿賀丈史演じる大久保利通を描いた大河ドラマで、その撮影秘話なども展示されています。篤姫についても少しだけ展示があります。『篤姫館』は2009年3月31日で閉館予定ですがその後は、ふるさと館の展示内容に多少変更があるかもしれませんね。
初めて歴史に触れ、あまりに感動した私は年間パスポートを購入してしまいました。
先日、いつものように甲突川左岸の遊歩道を歩いていたら、あたり一帯が柵に囲まれて立ち入れないようになっていました。何事? と思ったら、2009年春の完成を目指し、歴史ロード"維新ふるさとの道"(仮称)の整備事業が着工していたのです。
鹿児島市のホームページには完成図のパースが掲載されており、のどかで少し殺風景ともいえる遊歩道が『維新ふるさと館』の流れを汲んだ賑やかな雰囲気に生まれ変わる様子が窺え、今から楽しみです。
▲奥にあるのが『維新ふるさと館』
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▲案内板
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▲大久保利通 誕生地の碑
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西郷隆盛は、その最期を城山で遂げました。
城山は、市街地の中心部に位置する標高107メートルの小高い山で、西南戦争の最後の激戦地として知られています。城山展望台からは錦江湾に浮かぶ桜島と鹿児島市内を一望でき、西郷隆盛もこの景色を眺めたのだろうかと思いを馳せると涙が……。ちなみに、城山に建つ城山観光ホテルは結婚式場のメッカとも言われています。
今回は加治屋町編ということで、西郷隆盛の眠る南州墓地や顕彰館などについては別の機会にご紹介したいと思います。 どうぞ次回もお楽しみに!
▲大久保利通の銅像(中央町)
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▲西郷隆盛の銅像(城山町)
昭和12年に完成。実際はすごく大きい。土台の製作も大変だったそう(『維新ふるさと館』資料より)
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▲城山観光ホテルからの眺め
平地から見ると桜島は「山」のようだが、高台から見ると錦江湾に浮かぶ「島」に見える
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Last Update: Nov.21,2008
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