ヨーロッパへそ日記【第4話】
聖ニコラとサンタクロース
▲AM3時に取り付け作業!ご苦労様です
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クリスマスまであと1ヶ月となり、ベルギーでもあちこちでデコレーションが始まりました。夜中に物音がするな、と思ってバルコニーから外を見ると、ちょうど家の前の通りに飾り付けがされているところでした。
ベルギーには数々の有名チョコレート店がありますが、それぞれのショーウィンドーもすっかりクリスマスムードでそれを見てまわるのも楽しいです。
▲コルネ
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▲ヴィタメール
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でもここにまだサンタクロースは登場していません。「え?どのウィンドーにも白髭の帽子をかぶったおじさんがいるけど?」と思われるでしょう。これはサンタクロースではなく聖ニコラ(仏語でサン・ニコラ)という人物なのです。ベルギーではサンタクロースがやってくる前に、このサン・ニコラがやってきます。
▲チョコレート製のサン・ニコラ
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12月6日が「聖ニコラの日」で、今年良い子にしていた子供たちがお菓子やプレゼントをもらえます。5日の夜に子供たちは靴の中にニンジンを入れて暖炉の前に置きます。サン・ニコラはトナカイではなくロバに乗ってやって来るからです。またサン・ニコラのために飲み物も置いておきます。6日は幼稚園や小学校にもサン・ニコラが来てお菓子をくれたりします。良い子はお菓子をもらえる一方で、悪い子はサン・ニコラの傍にいつも仕えているペール・フエタール(鞭おじさん)からお仕置きを受けます。
この聖人は3〜4世紀頃実在した司教です。貧しい子供たちを救うことに生涯をかけましたがローマ皇帝に迫害されて殉死したのが12月6日でした。
▲グランプラスの風景もショーウィンドーに
▲ピエールマルコルーニ
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このサン・ニコラが、世界的に有名なサンタクロースの由来だと言われています。
17世紀、オランダ人がアメリカのニューアムステルダム(現在のニューヨーク)に移住した時、サン・ニコラ伝説も伝わりました。オランダ語でシント・クラース。これが英語でサンタ・クロースになりました。
というわけで聖ニコラの日とクリスマスは本来別のものだったのですが、だんだん一緒にしてしまう国が増え、今でも聖ニコラのお祭りが残っているのはベルギー・オランダ・ドイツ・オーストリア、フランスの一部ぐらいだそうです。
私もベルギーでのクリスマスは初めてなのですが、聖ニコラの日が終わるとショーウィンドウにペール・ノエル(サンタクロース)が登場するのでしょうか?
またご報告します!
Last Update: Nov.27,2006
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