▲ドナウ運河沿いの雪景色
|
夏時間から冬時間に変わり、11月のウィーンの空は毎日厚い雲に覆われています。この1ヶ月で太陽の光を見たのは何日かしかありません。予想はしていたものの、この厳しい寒さと日照時間の短さには少し憂鬱になってしまいます。
外が寒いので家の中でゆっくりと練習したり本を読んだりしていたいところですが、今月は大学の授業、コンサート、伴奏などで忙しく、毎晩10時頃まで外に出ていて家では寝るだけの生活です。一人でいる時間が少なく、大勢の人に会ったり、時間に余裕がないと、心がざわついたりせかされている感じになってしまうので、どんなに忙しくても心を落ち着かせ自分の内面を見つめていたいと思います。
そんな私の心を躍らせるかのように、ウィーンの街はクリスマスモードになっています。
市庁舎をはじめ、シェーンブルン宮殿、カールス教会、ベルヴェデーレ宮殿など、ウィーン市内約20ヶ所でクリスマス市が開かれています。
クリスマス市では手工芸品、クリスマスツリーの飾り物、グラス製品、デコレーションされたレプクーヘン(スパイスクッキー)、バニラクッキーなどのお店で賑わっています。
寒い中、お店を見ながらグリューワイン(ワインにシナモン等のスパイスを入れて温めたもの)やプンシュを飲んで雰囲気を楽しみます。
▲ライトアップされた市庁舎
|
▲グラーベン通り
|
▲クリスマス市のお店
|
▲クリスマスにちなんだ工芸品
|
また街角、お花屋さんではこの時期「アドヴェントクランツ」が売り出されています。クリスマスから数えて4週前の日曜日から1本ずつ毎日曜日ロウソクに火を灯し、クリスマスの日を待ちます。
▲カラフルなアドヴェントクランツ
|
▲クリスマスカラーのアドヴェントクランツ
|
▲オペラ座、小澤征爾さんのカーテンコール
|
さて最後に、先週ウィーン国立オペラ座の総監督でいられる指揮者の小澤征爾さんが「ウィーン国立オペラ名誉会員賞」を受賞されました。
小澤さんは時々大学に指揮のレッスンに来られます。私も指揮科のクラスの伴奏をしているのでお会いできる機会がありますが、70歳とは思えない集中力、体力で、エネルギーにみなぎっていて世界の第一線で活躍されていることを肌で感じます。 先週、オペラ座に小澤さん指揮のチャイコフスキー:スペードの女王 を見に行ってきました。演出はいまいちでしたが、音楽は美しく、オーケストラも歌手も指揮にぴったりとついて素晴らしかったです。
次回は大学でのコンサートの様子をお伝えします
Last Update: Nov.23,2007
|