ハルビン・チチハルに次ぐ黒竜江省3番目の人口66万の牡丹江市。国境貿易都市で、西南部に中国一の高山堰止湖(火山の爆発時牡丹江の水がせき止められてできたという)鏡泊湖、地下森林、渤海国遺跡(7世紀末から10世紀にかけ栄えこの辺りを統治した)。他には旧日本軍に抵抗して牡丹江に入水した8人の乙女達の像=八女投江の像、烈士を祀る北山公園などがある。定宿のホテルは駅の南口から100mに位置するから何かと便利である。観光案内所の横断幕「鏡泊湖と地下森林一日バスツアー」が目についた。10年ほど前に行ったことがあるがどれほど観光地ずれが進んでいるか知りたくて申し込んだ。60歳以上は入場券など無料になり140元もお得。
6月20日7:10出発。朝が早いので連れもって参加した人々の朝食用のパンやバナナが賑やかに頭上を行き交う。途中トイレ休憩のとき、並んだ沢山の観光バスの間からちらと見えたスカートに思わず“えーほんまあ?”すっと出てきた彼女も“あ~っ”。牡丹江へ向かう列車で向かい合わせに座ったあの女性だった。一人参加同士だったのでその後ずっと一緒に行動した。あの時、お連れは親戚の行事に行くのだといっていたから彼らの関係について深く詮索はしないでおこう。
地下森林は至る所に「観光地らしく」手が加えられて以前の面影などなく木製の階段を上ったり下ったり5000歩も歩かされ膝が笑いそうになった。
昼過ぎに鏡泊湖に着いた。自由行動になる前、ツアコンが“14:00集合、ショウを観て船着き場へ行きます。時間厳守~”と叫んでいる。弁当を食べて散策。夏秋の鏡泊湖はまずまずだが、来てみたい気もする零下30℃。ハルビンの氷祭りは零下35~6℃、撫順の春節零下26℃は大丈夫だった。風さえなければ体感温度はさほどでもなかった。一面凍ってる河上で童心に帰って橇をしたり馬に乗って駆け回ったっけ。
ショウって何の?と思っていると滝の上からおっさんが飛び込む。一日二回だそうで雄姿(?)をでかでかと張り付けた自家用でお出まし。みんなかわるがわる記念撮影してご機嫌。こんなん無かったなあ。ま、ええか。と、船着き場へ移動し乗船。暑くて日傘をさしていたのに途中から曇り急激に気温が下がってきて袖なしやタンクトップ姿の女性たちは震えていた。90分の遊覧が辛そうだった。下船後バスに乗り込みやれやれとみんなのため息が凄かった。
ホテルに戻って次の行先チチハルへのチケットを買いにゆく。またもや三日先まで軟臥なし。止むおえず硬席を買ったが10時間20分お尻が持つかなあ。ハ~。
チチハルのホテルをPCで予約。明日20:10まで半泊延長しておく。