「六月の花嫁は一段と幸せになれる」ってほんとうでしょうかね。 中国ではどの 家庭 でも寝室のベッドの真上に夫婦の写真を掛けます。結婚式を挙げる前に気に入っ
た場所やスタイルでプロに写真を撮ってもらいます。 星海公園、労働公園、大連賓館(旧
ヤマトホテル)、中国銀行、濱海路、老虎灘、周水子空港・・・等は休日には
あちらでもこちらでも寄り添う二人の傍で ボードを掲げる者、衣装を直す
者、その他スタッフが駆け回っています。機器と共に車で移動し一日がかりの大
仕事です。フォトスタジオの かきいれどきで気合が入っています。
この時花嫁花婿はまるでスターの様に見えます。出来上がったアルバムの中から とっときの一枚を選んで大きく伸ばします。
新婚夫婦を訪問すると寝室は言うに及ばず家中にたくさん写真が飾られていて、“おやまあ”というものまでありますが、
近頃では見慣れて大抵驚かなくなりました。
さて、結婚式当日、花嫁は自宅を一歩出ると祝砲や爆竹で賑やかに送り出されます。
自宅から車に乗るまでの道のりにマンホールなどがあると事前に 魔除けの紅い紙を貼って塞ぎます。 花婿の迎えの車に乗って式場へ到着すると
また祝砲や爆竹でお迎えです。
結婚式に招かれた人は日本の様に正装しません。何度も出席しましたがとても気楽でした。 お祝いは熨斗袋のような紅い袋―紅包(ホンバオ)に現金を入れます。二,四、と対にします。同僚などには400元ぐらいにします。6月は何組ものご招待に預かりますから。