大連の櫻の名所は市内では労働公園、旅順口区の龍王塘、二〇三高地。 労働公園の櫻たちは「日中友好の櫻」の碑の傍で、13年前とは比べ物にならぬほど立派な花をつけ、まるで訪れる人々の賛嘆の声を聴いているよう。で、私も毎年逢いにゆくことにしている。
龍王塘: 大連駅北広場から直通バスに乗り大連外国語大学で各停に乗り換える。少し戻って龍王塘で降りると5分ほどで龍王塘水庫(ダム)に至る。 このダムは日本統治時代に作られ1920年着手24年竣工、積水面積339平方キロ、容積1578万立方米。日本人技師の指導の下、26年初送水一日の供水能力は1.2万立方。当時は官房水庫と呼ばれていた。ダムの堤の下流には日本の染井吉野が植えられた。90年後の今も遼寧省南部旅順域区の最重要水源之一。
労働節(4月28、29出勤30日から5月1日、2、3、4は連休)の1日天気もいいし気温もちょうどいい。のんびり出かけてみるとありゃすごっい。 4月末から5月初めにかけて満開の櫻を観ようと観光バス、自家用車が押し掛けすごい車の列が続く。駐車場が満杯で付近の住民は、俄駐車場を設置して客を呼び込む。狭い通りいっぱいに物売りの声が響く。以前はこれほどの人出はなかったから5分ほどの道のりが3倍ぐらいになってしまった。
数年前、太極拳の仲間と来たとき昔ながらの嫁取りの輿に乗ってみた。おもいきり揺らされるので「紅い高粱」のコン・リーを真似て必死につかまってたのを思い出した。