烏鎮

2013年10月15日

10年以上も前になるが上海からさほど遠くない朱家角古鎮を訪れてから時折古鎮に行って見たくなる。今回はまず紹興、次に烏鎮、最後は西塘と欲張りな計画を立てた。

烏鎮:

杭州市から1時間強で水郷に着く。ツアコンの移動と説明は忙しい。そんなに急いでどうするのと思うほどさっささっさとノルマを果していく。皆と逸れないため、狭くて長い通路-西柵老街―をちょこまかついて行く。江南民俗館、木彫り陳列館、莫言記念館などほんとに駆け足で通過した。

 

 ノーベル文学賞をもらった莫言の元住居を最後に東柵老街自由行動ということになったが西柵老街へは片道切符で二度と元へ戻れない。後でゆっくり見ましょなんて思っていたのに当てが外れてがっかりした。やはり、ここはツアーでなくひとりでのんびり来るべきだったと反省した。

思い直して早めの昼ごはんに又臭豆腐などを食べた。臭豆腐も作り方はそれぞれ地方によって違う様で西湖湿地公園の船着き場のものが一番気に入っている。

皮影劇(影絵):革で作った人形を操る。革は驢馬の皮(河北)と牛の皮(西北)の二種類がある。

二胡や胡弓、銅鑼などを伴奏に人形を動かす。歌っているのも人形を操作しているのも老人ばかりだった。ここも後継者不足らしい。

 

 

 

 舗街を見て廻るとこの地方出身者で科挙の試験に合格した人数が掲げられていた。

「當」と書いて質屋 、現在は「典當」と書く。

自由行動1時間半はありあまるほどだったからあんなに大忙しで駆け抜ける必要がどこにあるのか、客の身になってみろとツアコンの不親切さを腹立たしく思ったけれど

こちらの老舗街はゆっくり見れたから腹を横にしましょ。

 

 

 

 

 

 

 

 

越劇: 京劇だって電子字幕がなければ歌になるとサッパリわからないのにましてや方言は中国人さえわからないのだとか。京劇だって嘗てはマイナーだったのがわずか100年余りで国劇となった。歴史的に見れば越劇などのほうが由緒あるのだからと思って所作を見て楽しんだ。近頃はどこでも観光客擂れが甚だしくてこれ以上失望したくないから西塘古鎮へ行くのはご破算にする。