California 74

2012年4月17日

カリフォルニアの海と空と土

絵を描くことが好きだった少年時代。

北野高校を卒業したあと一浪して京大工学部にはいった。大学紛争で、東一条の門が封鎖されているのを横目に、構内も私の心も荒れていると思った。

卒業後、大企業という華やかで安定しているかに見えたビジネスの世界は、時間的な拘束がきつかった。

All the leaves are brown and sky is grey. I’ve been for a walk on a winter’s day

TheMamas&thePapasの、若さのやりどころのないような、投げやりな歌声とリリックに重ねて、私もカリフォルニアを夢見はじめた。

ひ弱な個人と比べて大企業は、団体の強さを持つ。しかし、

木々の葉は枯れ葉色 灰色の空の下を僕は歩くよ 冬の日

暖かくていいだろうな いま僕がLAにいるなら.カリフォルニアを夢見るよ こんな冬の日には

1時間の昼休みに、近くの画廊で香月泰男の抑留時代の油絵を見た。僕は精神的な抑留の生活をブレイクしたいと思いはじめた。

日米交流館のドアを叩く。

君の英語はvery poorと評価される。

会社から帰って、自宅で妻と英語を真剣に勉強しはじめて2年後、UCSB(カリフォルニア大学サンタバーバラ校)の修士課程に入学できた。

会社は休職を許してくれて、フルブライトが渡航費を出してくれた。