詩吟

2013年11月11日

夫は、観水流という詩吟をはじめるそうです。

詩吟とは、日本の伝統芸能のひとつで、漢詩や和歌に独特の節回しで吟ずる

ことで吟詠とも言います。独吟、連吟、合吟また、ナレーションBGMや照明

を組み合わせてたのしむこともできます。

観水流詩吟は、榧本観水というひとが第二次大戦中マンザナの強制

収容所内ではじめられたもので、今年もフレスノで大会があります。

京大の南カリフォルニア同窓会で、Mさんが言っておられた詩吟の効用として、

お腹から声をしぼりだすことにより心肺を丈夫にする、そして心身を

さわやかにする、このようにとても健康にいいんだよ、とさかんに勧められたそうです。

北野高校時代、夫の担任は1、3年が植村先生で2年が田上先生でした。ふたりとも

いまは故人になっておられます。

楽遊原に登る           李商隠

晩に向かって意適せず        日暮れにたのしまず

車を駆って古原に登る        車を馳せてこの古き丘に登る

夕陽限りなく好し          夕陽な限りなく美しいが

只是れ黄昏に近し          もう黄昏が迫っている       目加田誠 訳

 

田上先生の名調子をなつかしく思い出します。

11月3日からカリフォルニアでは冬時間になり、夕暮れがはやくなりました。

夜長を、読書したり、ナンプレしたり、機を織ったりして楽しんでいます。