2013年は日本、雪に迎えられました。
1月12日に上越新幹線北陸トンネルを抜けた瞬間に越後湯沢駅で屋根もうずもる雪。
16日に東京に行くと、大都会は大雪におおいにとまどっていました。首都高速がストップ、と、ニュースキャスターが深刻そうにレポートするいっぽうで、銀座泰明小学校では、ちいさな校庭でこどもたちが雪まろげ。私たちは、小学校横のギャラリーでちょうど開催していた「草間弥生」のシルクスクリーンをのぞいたりしました。夕方、歩道脇についたてのように寄せられた雪塀の間を縫ってホテルちかくの春慶閣まで歩き、熱い紹興酒に氷砂糖をとかして乾杯しました。
22日は大文字山にのぼりました。
「大」のまんなかは強風に吹き飛ばされそう。比叡山は右手に雪雲におおわれています。雪のちらつく京都市内におりて、湯豆腐であたたまりました。この夜は仁和寺宿坊に泊めていただいたのも貴重な、寒い経験でした。
25日には88歳父の、ショートステイというプログラムがはじまりました。朝9時すぎにショートステイ先からお迎えの車が来ました。父は、弟嫁の新調した灰色ジャージ上下にチョッキを来て待っていると、ヘルパーとケアマネジャーとに抱きかかえられて車いすに移り、車いすにクレーンの腕が差し込まれ、父は車いすごとするすると迎えヴァンのなかに滑り込んで行きました。遊園地につれていってもらう子供みたいに気楽そうな顔の父。日本的「甘えの構造」をまのあたりにしているようでした。
27日には、兵庫県立陶芸美術館に行きました。これは、京都で河井寛次郎記念館にはってあったポスターをみてよりずうっと、行きたいと思っていたところです。富本憲吉、清水卯一、松井康成、の人間国宝展があり、デザイン、フォーム、練上げ、の得意な作品がそれぞれ展示されていて、目を喜ばしてくれました。陶芸館の渡り廊下でまた雪にウエルカムされました。これはふうわりふわりの牡丹雪でした。帰りも中国縦貫道路で大雪。
そして、30日、瀬戸の陶芸美術館に「清水六兵衛歴代展」を見に行ったときにも、雪。