日本とおなじほどの面積を持つカリフォルニア州の、北はCamarilloから南は Rancho Bernardまで、私たち夫婦とこどもたちの家族が地境をひろげて住むことのできるめぐみを感謝します。
1850年9月9日にうまれ今年で162歳になったカリフォルニア州は、中央平野部、砂漠地帯、シェラネバダなどの山岳地帯そして海辺とで、気候も文化も少しずつ違います。
長女は、サンディエゴ(SD)から少し東(内陸)寄りのランチョベルナール(RB)で優雅な独り住まいを楽しみます。
8月中旬のLAタイムスに「SDのみどころ10スポット」というのが載っていて、①アザラシやオットセイのいるラフォヤ浜 ②サファリパーク ③RBインでのゴルフ ④ソラナ浜のサーフィン ⑥SDダウンタウンにある、市民の憩いのためのバルボア公園などなど、魅力的な散歩スポットが紹介されました。私がいちばん興味を魅かれたのが、⑤「ソラナ浜からほんの10キロほど山に分け入った別天地」です。
San Dieguito あるいはSanta Feとよばれるこの丘陵地帯は、自然保護区になっていて自然環境の美が最大限保たれています。リリアンライスという女性建築家のグループにより1920年ころ開発されました。当時設計された家並みや市役所、レストランが今もそのまま使われて、ランチョサンタフェの歴史遺跡保存風致街になっています。街はgarden city でも garden suburb でもなく、garden retreatとして設計されています。
ずいぶん魅力的な紹介記事で、行ってみたいと思わずにはいられませんね。
⑥Balboa Parkで屋外シェイクスピア劇を鑑賞したあと、ランチョサンタフェの旧蹟レストランで食事し、旧蹟ホテルで泊まるという計画を、私たちは、たてました。
Inn at Rancho Santa Feは全戸山小屋ふうコッテージスタイルでした。一戸ごとに門と庭、屋内は広い浴槽と暖炉もあって、そのなかには丸太が3本点火されるばかりに組み立ててあります。
ホテルにチェックインの後、古いスペイン風のホテルの庭を抜けてMille Fleursというフレンチレストランで夕食をとりました。ロッジにもどり、水着に着替えてプールサイドで満点の星をあおぎました。
部屋の白いフレンチドアをすべておろした後、暖炉に火をつけて、そのぱちぱちはぜる音を聞きながら眠りにつきました。