タイからサワディクラップ~JICAシニア海外ボランティアだより【第7話】
▲REOの研修会&セミナー会場のPattawia Resort & Spa |
8月後半から9月前半まで活動は、前回の希望の形が少し見え、前進しました。
8月24-26日:REO研修会&セミナー REO(Regional Environmental Office:天然資源・環境省地方事務所)が、結成7年目の研修会&セミナーをPRACHUAP KHIRI KHAN県Pran Buri市 Pattawia Resort & Spaで2泊3日間開催し、私も参加しました。タイ全土の16のREO事務所からの参加者は、250名程度で、盛会でした。
▲Resortの部屋から見たGulf of Thailandの夕日 |
24日の朝ラチャブリ事務所を出発して事務所の車で200kmを約2時間かけて走り目的地に付きました。昼からは開会宣言と天然資源・環境省技術総監 Dr. Monthip S. Tabucanonのタイ環境行政に付いて、講話がありました。講話の後、私のダイレクターと一緒に挨拶に行き、私がJICAボランティアとして取り組ん でいることを説明したところ、その調査で「問題点は、何か」と鋭く質問されました。私は、現在問題と思っている、処分場の環境汚染について説明し、その対 策として、埼玉県環境科学国際センターが取り組んでいるPRB(Permeable Reactive Barriers:浸透反応性障壁)が使えそうだ提案しました。総監はPRBを、ご存知で、環境省の中で、話し合って進めるとのことでした。 25日は参加者250名を4チームに分け、班別に色を付け、午前中はチーム力結束にため、各班対抗マスゲームを、室内と庭でやりました。
▲REO8の5人娘との潜水競技優勝記念 私がどこにいるかわかりますよね? |
▲総合優勝の青色チーム 中央後ろにいる水着の人が、水泳競技に出た私を含めた選手 |
我々REO8は、青色チームで、庭にてお箸でピンポン球を掴んで運んだり、各自が隠した品物を皆が毛虫の様に繋がって探したり、投げたテニスボールをテニ スボールの筒で受けたり、8種類のゲームをして得点を競いました。終わった後でゲーム進行役に聞くと、このマスゲームのオリジナルは、日本とのことでし た。 午後からは、プールサイドでプールでマスゲームをしました。水着をつけて来いと聞いていたので、いつでもシャツを脱いで水着になれるように、またプールに 入るなら水中メガネも必要と考え持参しました。 5種類のプールを使ったゲームを各チームの代表5名が行うマスゲームで、プールの底に沈めたコインを拾うゲームが最初でしたが、持ってきた水中メガネが役 に立つので、一番手に名告を上げました。備えがよかったので、私は一番で戻れて、その後も4名が一番をキープして、青色チームは、結局一番でした。 次のゲームは、潜水でどこまで行けるかの競技でしたが、私はダイバーですので、青色代表で出て、また一番で金メダルを個人賞として貰いました。結局青色 チームは総合優勝を飾りました。 夜は、今年度定年(タイは、10月1日から翌年の9月30日までが会計年度)になられる方の送別会を兼ねて懇親会が行われ、全員バラの花を退職者に捧げま した。 26日午前中は、纏めと総評で、研修会は閉会しました。午後からは、Pran Buriは海に面しており、魚が美味しく、伊豆の海岸で買うように、土産として日干しの海産物を買って帰りました。
8月27、28日:JICA安全総会及びシニアボランティア活動発表会 27日午後 安全及び健康管理に関する説明 28日午前 シニアボランティアの帰国前の発表会
9月4日:タイ工業連合会主催の廃棄物処理の革新に関するセミナー出席 タイの産業廃棄物処理として、焼却が注目されており、それに関するセミナーが、タイ工業連合会主催でバンコックBITEC(Bangkok International Trade and Exhibition Center)で開催され参加しました。 ラチャブリ県工業省事務所がバンコック周辺産業廃棄物を、ラチャプリ県での処理を検討中で、私はアドバイスを求められており、その調査のために出張し、日 本の技術が輸出されていることを知り、嬉しかったです。
9月9日:Lukmuang町は、再度GGPに応募したく協力を要請された。 4月にコンポストをやりたいとGGP(Grant Assistance for Grassroots Human Security Projects)に応募したLukmnang町は、今年は日本大使館に受理されませんでしたが、来年度も再度応募したいので、協力してほしいとの申し出 がありました。次年度は、コミュニティの発展を目的に計画すること、また日本大使館に提出する前に相談に行くこと等を大まかに助言し、今後引き続き協力す ることとしました。 また、先月からREO8の職員でタマサート大学森林学部を卒業した29歳の男性から、日本で奨学金を得て、環境分野で、修士及び博士課程を修了したいとの 希望を聞き、奨学金を得る方法及び彼を受け入れてくれる大学院を一緒になって探しています。 以上の通り、この一か月も研修会、セミナー、相談等で、いろいろ皆さんと話し合い、私の意見も聞いてくれる人が増えてきました。 また、私の調査中の5テーマ(処分場周辺環境調査と評価、家庭ごみ減量化としてコンポスト、廃棄物のガス化、ごみの分別、大気汚染)に加えて、産業廃棄物 焼却という、私が博士論文でまとめたテーマ「産業廃棄物焼却に伴うダイオキシン類の発生抑制」に関わる活動も少しは、出来そうなのでうれしいです。 タイでの生活も、昨日9月22日で1年が過ぎ、残り1年となりましたが、海外での活動というハンディキャップが有りますが、鳩山首相が国連で地球温暖化防 止の為、温室効果ガスを2020年までに1990年比で25%削減すると、日本も最大限の努力をすると明言されましたし、環境問題に携わる人間として、六 稜人の持てる力を出し切って、乗り越えて行きたいと思っています。