モスクワ駐在員のつぶやき~ロシアCISあれやこれや【第6話】
2008年3月に近郊にドライブ?に出かけた際の話です
先般当地駐在ベテランの方の案内で、ロシアの文豪ツルゲーネフの育った館があるモスクワ近郊Orelを訪れる機会があった。
▲ツルゲーネフ家領土への 入り口の門 |
▲ツルゲーネフ館への並木道 |
行って初めて知ったのだが、ツルゲーネフは所謂貴族の良家のお坊ちゃまで、子供の頃から神童と言われた逸材であったらしい。何でも子供の頃から脳が通常人 の倍以上もあり、異様に頭が大きかったようである。肖像イラストを見ると、確かに子供の体に大人の顔と頭がついている異様な風貌である。
父方は没落貴族であったようだが、戦争で英雄となり地元の裕福な大貴族であった母親と結婚できたそうである。母方の叔父が地元で一番の大貴族であったが、 跡取りが居なかったため姪にあたるツルゲーネフの母親に財産を相続させたことから、母方が急に金回りが良くなったらしい。そんな裕福な家庭の中、神童とし て才覚を表し、14歳でモスクワ大学入学し、その後St.Petersburg大学、ベルリン大学と次々に卒業していったようである。
ただ、女性運には恵まれなかったのか最後まで独身であり、フランス人人妻と恋仲になったりと難しい人生だった様子。しかし、十数ヶ国語を手繰り、色々な人 物と交流深めたというから、やはり尋常ではない優秀な人であったのだろう。因みにそのなかでもとりわけ仲の良かったのが、10歳年上の同郷の文豪トルスト イであったそうだ。
▲ツルゲーネフの館(現記念館) |
▲トルストイとツルゲーネフの 2ショット? |