Moscow Fitness & Health展

2009年10月1日

モスクワ駐在員のつぶやき~ロシアCISあれやこれや【第4話】


▲ウスペンスキー大聖堂
クレムリン大宮殿の東側にある広場の北側に建つ

本年で既に何回目かになるそうであるが、モスクワ市内にあるFitness Clubの展示会がクレムリンすぐ横のマネージュ展示会場で9/11-13あった。 当方も実は会社すぐ近くのFitness Clubに入会しており、毎週時間があるときは出来る限り通うようにしている。今までの車通勤・移動多かった海外駐在経験から、やはり出来るだけ体を動か すことが心体ともに健康を保つ秘訣と心得、初めての単身生活ということもあって会社が提携しているFitness Clubに入会。筋トレや自分の大好きなDance Programを楽しんでいる。 このFitness Clubも同展示会に出展していたのだが、展示会の目玉イベントでMoscow Dance Contestというのがあり、これに我Fitness Clubからも参加することになり、そのチームの一員として舞台でPerformanceすることになった。


▲展示会の様子

当方がDanceに興味持ったのは北野2年生の時、35年前のことである。当時は(出身地)大阪といえどもDiscoと名のつくものはキタとミナミに1軒 ずつ程しかなく、丁度第一次Discoブームが芽生えかけたころ。以降、地元で大箱の店では顔になったりしながら、勤務地(名古屋)では Maharaja、King&Queenや、東京在住ではなかったが出張などの際を利用して芝浦Goldやバブル期の異様な世界Juliana時 代を通い、そしてEurobeat-ParaParaを少々かじりながら、最近は完全にHip HopとHouseに嵌っており、Dance Musicは常に自身の生活の側にあり続けている。プロには適わないものの、素人としてはそれなりのレベルにあることは自負しており、モスクワ赴任前から 日本の自宅近所のFitness ClubでDance Programに参加していたので、当地着任後のこちらでもFitness ClubでそのようなProgramがあること知って早速入会、健康とストレス発散に役立てているところであった。



▲我チーム
奇抜なコスチュームでPerformance
演じた前列真ん中が当方


▲会場でのInstructorによるDance Lessonデモ最近は当地でもStrip Tease Danceが女性に人気

今回は大会2週間ほど前に突然Fitness Clubより出場チームメンバーの一人として出て欲しいと依頼あり、これも経験かと思って承諾。日本でもロシアでもいつもDance Programでは男性一人だけだったので、チーム7人中当然のように男性は当方だけ。ロシア語がまだほとんど出来ない中、Danceなら体で覚えるから いいかと思って参画したが、かえってチームのロシア人女性陣やInstructorのDancerが気を遣ってくれて、なんとなく溶け込めた。メンバーは 当然仕事終わってから参集するので、大会までに集まって練習できたのはほんの数回。毎回夜9時ごろから12時前まで練習したが、何とか直前までにはHip Hopの振り付け主体に一連のコレオグラフィーが完成。なんと男性一人ゆえ、Team Formationでは当方がトップで踊る羽目に。

当日会場はかなりの盛況で、コンテストには30チーム以上が参加。それぞれ凝ったコスチュームや振り付け考えて、真剣に競うというよりお祭りを楽しむとい う非常にいい感じ。ストリートファッションに身を包んだHip Hopグループも居れば、ラテン衣装を全員纏ってフラメンコを全員で踊るようなグループ、はたまたカポエラ(ブラジルの格闘技)を舞台で音楽に合わせて演 じるグループ、若いイケメン男性ばかりで周りの女の子達にキャーキャー騒がれるグループなどなど本当に種々彩々。 準備のために舞台裏に廻ったら足の踏み場もないほど人でごった返していたが、それにしてもその8割がたが女性。若いのから当方と同じくらいかとも思われる 熟年、バレリーナのように細いのからDanceするの?と疑うような太いのまで、女性の熱気ムンムンに流石に圧倒された。 会場で日本人は当方以外に合気道の型の演舞に来ていた方のみで、この日は完全に一人でロシア人の中にどっぷり漬かった。しかし1日中会場見ていると、つい 15年ほど前まではSurvivalだったロシア人の生活が、生きることを楽しめるLifeに変わって来ていること実感させられる。 ただ、Fitness Clubで見かけるロシア人男性は半分以上が肥満体型で、健康増進のために来ているという感じ。こういう自身の健康にも気遣うようになってくれば、ロシア 人男性の平均寿命59歳という驚異的短命も少しは変わってくるのかもしれない。自身にとってもロシア人の環の中に一人で飛び込んでいく良い機会でもあり、 チームメンバーやFitness ClubのInstructor/職員達とも仲間意識感じられるようになったし、何よりも今の不況にあえぐロシアの中でも人々の心の中にはまだまだ元気が 一杯あることを感じさせられた貴重な1日であった。