指宿名物 砂むし温泉
皆様こんにちは。
ごぶさたしておりました間に、鹿児島には春の気配が漂っております。
早いもので、鹿児島に来てもうすぐ1年。まだまだ未踏の地が多い中、ついに知覧と指宿へ行って参りましたので、ご紹介します。
まずは知覧から。
南九州市知覧町、ここは薩摩の小京都と言われるところで、国の重要伝統的建造物郡保護地区に選定されています。江戸時代に作られた武家屋敷群が今も残 り、約700メートルの風情ある道を歩きながら、名勝に指定されている7つの庭園をじっくり鑑賞することができます。
暖かい時期であれば、庭園の草木に緑が生い茂り鮮やかな花が彩りを添えるのでしょうが、今は冬。くすんだ色合いのせいで、美しく手入れされた庭が少し寂 しくもありました。
地区内は石垣で屋敷が区切られていて、7庭園以外にもいくつかある茶屋や食事処の入り口にシーサーが置かれているところも多かったです。知覧の港が琉球 貿易の拠点だったことから影響を受けているようで、琉球庭園と相通じるものがあると言われています。確かに、沖縄の伝統的な風景と重なる部分もありまし た。
▲武家屋敷庭園 |
▲7庭園の1つ |
▲あちこちに梅が咲いていました |
▲自動販売機も趣きがあります |
さてお次は指宿でございます。
指宿と言えば? 砂むし温泉ですよね。実はここ、世界で唯一の天然砂むし温泉が楽しめる場所なのです。
今回おとずれた砂むし会館「砂楽(さらく)」には全天候型の砂むしが設置されており、私が体験したのもそれです。波打ち際での砂むし温泉が楽しめるのは 大潮の干潮時のみなので、運が良ければ波音を聞きながら……なんて贅沢も味わえますね。
▲全天候型の砂むし |
▲波打ち際での砂むし |
脱衣所で浴衣に着替えてタオルを1枚もって海岸に降りると、そこは砂に埋められた人たちがいっぱい。
「ここ、どうぞ~」と係の人に案内され、タオルを頭から首にかけて砂の上に寝そべると、ザックザックと砂をかけられて、あっという間に身動きが とれない状態に。砂ってこんなに重かったのか、という感じです。
▲じんわりぽかぽか |
▲キョ○シーみたい 腹筋が弱い編集長は、起き上がるのに時間がかかりました |
▲脱出成功! 体中に砂が付いてちょっと気持ち悪い…… |
まもなく背中からほの温かい熱が伝わってきて、気持ちいい。岩盤浴に似ています。5分くらい経ったところから額にじんわりと汗がにじんできて、目安の 10分がとても長く感じられました。一応時計はありますが、「時間ですよ」なんて教えてくれないので、頼れるのは自分の感覚だけ。そろそろかなと思ったら エイヤっと起き上がります。これが思ったより大変。いきなり体を起こすことは不可能なので、足先、手、と順番に砂を落としていきます。写真をご覧いただく と、かなり力が入ってることが伝わりますよね?
砂に埋まっていたわけですから、当然のごとく浴衣は砂だらけ、全身は汗だらけ。浴衣の中にも容赦なく砂が進入してきて気持ちワルイ。砂むし風呂と内湯を 行き来する専用の通路を使い、砂だらけの浴衣を脱いでから温泉で砂も汗を流しました。ちなみにココの温泉はしょっぱいです。
▲開聞岳 |
皆様いかがでしたでしょうか。
鹿児島市内から知覧までは約40時間、指宿までは約1時間半。指宿目当てに鹿児島に旅行される方もいるかと思いますが、南さつまは見所いっぱいです。今 回は紹介しきれませんでしたが、かつおの水揚高日本一の枕崎や薩摩酒造の酒蔵なども、楽しめるでしょう。
個人的には、ぜひ一度は砂に埋められる体験をしていただきたいな~なんて思っています。最後に、薩摩富士と称される南さつまのシンボル、開門岳(かいも んだけ)をご覧いただきながらお別れしたいと思います。
どうぞ次回もお楽しみに!