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2008年のバックナンバー

鹿児島アツアツ日記 第7話

歓喜の歌が聴こえる


▲総座席数1507席の宝山ホール

皆様こんにちは。
あっという間に12月、今年も残すところあと1週間です。街はクリスマスイルミネーションに彩られ、節約モードもこの時ばかりはちょっとお休み、サイフの 紐も緩む? というところでしょうか。

鹿児島のあちらこちらでもクリスマスの装飾が施されています。が、それは後ほど……まずは『かごしま県民第九演奏会』について紹介させてくだい。
去る12月21日に、鹿児島市内の宝山ホールにて『第24回 かごしま県民第九演奏会』が行われました。一般公募で構成された約350名の合唱団員が、 この日のために10月から練習を重ねました。
この演奏会を知ったのは、団員募集の締切りギリギリ! いったいどんな舞台なのだろう? と不安を抱えつつ、コーラス部の経験を活かして初参加させてい ただきました。
5年前に大阪で『サントリー1万人の第九』を経験していたので、不安だったドイツ語の歌詞もアルトパートも、2~3度うたえば思い出すことができまし た。

参加者は高校生から70代の方まで幅広く、練習時の指揮指導者、田丸寛先生は笑いをおりまぜながら柔らかい雰囲気で練習を進めて下さいました。
しかし、当日の指揮者、北原幸男先生の指導は田丸先生とはまた違っていました。言葉をしっかり伝えること、声の表情を大切にすること。要求されることは レベルが高いのですが私たちをプロとして見てくれて、決して妥協しない姿勢を嬉しくも思いました。それまで少しフワフワしていた合唱団の歌声が、北原先生 の指導によりピリッと引き締まり、本番に向けて最後の追い込みとなりました。
当日は午後から雨という予報がみごとにはずれ、終日、快晴に恵まれました。たくさんのお客様に、合唱団全員で思いを込めて『歓喜の歌』を伝えることがで きたと思います。一緒にステージに立った皆様、指導の先生方、スタッフの方々、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼を申し上げます。

歌っていいなぁと改めて感じました。第九はクセになりますね。きっとまた来年も歌いたくなるんでしょう(笑)。
ちなみに当日のこの模様は、12月31日午後2時からMBC放送にて練習風景などとあわせて放送される予定です。

さて、話が前後しましたが、最後にクリスマスイルミネーションをご紹介します。
まずは、鹿児島中央駅の駅ビルのツリーです。鹿児島出身の歌手AIとのコラボレーションツリーということで、大きなツリーがお目見え。21日にはこの場 所で、AIのトークショーもありました。


▲本番の様子をお聴きください(2分22秒)

▲ブルーのツリーにピンクのリボンが掛けられています

▲歌手AIとのコラボレーションツリー

▲駅ビル、アミュプラザ鹿児島

最後の3枚は、ドルフィンポートという商業施設のイルミネーションです。少し分かりづらいのですが、左の写真の奥にはドルフィンのモチーフも青く光って います。 ドルフィンポートにはレストランや雑貨、焼酎のお店、物産館などが軒を連ねていて、篤姫館もここの1階にあります。晴れた日はここから桜島が綺麗に見える ので、私のお気に入りスポットの1つです。

皆様、今年最後のアツアツ日記いかがでしたでしょうか? 第九を聴いて少しでも年末の雰囲気を味わっていただけたなら幸いです。
今年もご愛読いただきありがとうございました。
2009年、皆様のご多幸をお祈りしています。どうぞ良いお年を。

鹿児島アツアツ日記 第6話

秋の霧島


▲まだ新しい案内板

皆様こんにちは。
北のほうでは降雪も始まっているようですが、鹿児島はようやく紅葉の季節を迎えました。

今回は、秋の霧島をご紹介します。
霧島といえば小松帯刀や龍馬とも縁のある場所。いわゆる温泉療法というか、湯治のために霧島を訪れていた話は皆様の知るところだと思います。

まずは、坂本龍馬とおりょうの新婚旅行の地として有名な塩浸温泉をご紹介。ここは行ってみてびっくり。観光ガイドブックで見て思い描いていた大きさとは かけ離れていました。川べりにある1メートル四方くらいのスペースで、カメラのズームを効かせてやっと、写真に収めることができるほど。160年ほど前は ここで入浴ができたなんて、ちょっと不思議な感じがします。


▲仲睦まじい2人

現在はこのスペースでは入浴できませんが、温泉施設「福祉の里」で入浴可能です。市内の温泉の相場は360円ですが、ここの入泉料は250円という破格 値!
記念のタオルも販売されていますので、チャンレンジされてはいかがでしょうか。


▲川べりにあり、入浴できない

▲趣のある案内板

霧島にはいくつもの温泉郷があります。霧島温泉郷、霧島神宮温泉郷、新川渓谷温泉郷、日当山(ひなたやま)温泉郷。日当山温泉郷は県内でもっとも古い温 泉といわれており、西郷隆盛もよく訪れたそうです。
今回は、鹿児島市を離れて紅葉の霧島をご紹介しました。霧島の温泉は表情もさまざまな。ラムネ温泉に硫黄温泉、泥温泉でも泥パックも女性にはオススメで す。お泊りでじっくり味わうも良し、日帰り入浴で楽しむも良し、ぜひ一度お立ち寄り下さい。


▲記念に1枚いかが?

▲霧島神宮

▲地表のいたるところから湯気が放出される

▲樹齢800年のスギ(霧島神宮)

▲敷地内の木々は、色づき始めたところ

鹿児島アツアツ日記 第5話

薩摩の偉人たち~加治屋町編~

    大河ドラマ『篤姫』も残すところあとわずか。
    高校時代に世界史専攻だった私は日本史に弱いのですが、鹿児島に来てからというもの、日本の歴史の中でも特に明治維新に関して、否が応でも興味を持つこ とになりました。
    今回は~加治屋町編~と題して、薩摩の偉人が生きた土地を紹介します。また数回に分けて、篤姫や小松帯刀ゆかりの地なども紹介したいと思います。

    私の住む加治屋町(かじやちょう)は、日本史を語る上では欠かせない偉人を多く輩出したエリアです。
    少し歩けば、西郷隆盛・従道や大久保利通の誕生地があり、「ほんの150年ほど前に、自分の手で日本を変えようと、日本の未来を本気で案じた人たちがこ こに生きていた」と思うと、大阪生まれの私ですら胸にこみあげてくるものがあります。


    ▲加治屋町の案内板

    ▲西郷隆盛・従道 誕生地の碑

    ▲案内板

    ▲西郷隆盛誕生地は市民の憩いの場

    2人の生誕地のちょうど間くらいの甲突川沿いに、『維新ふるさと館』があります。地上1階と地下1階からなり、資料や映像などで明治維新を体感できる資 料館です。
    ご記憶におありの方も多いでしょうが、『翔ぶが如く』は、西田敏行演じる西郷隆盛と、鹿賀丈史演じる大久保利通を描いた大河ドラマで、その撮影秘話など も展示されています。篤姫についても少しだけ展示があります。『篤姫館』は2009年3月31日で閉館予定ですがその後は、ふるさと館の展示内容に多少変 更があるかもしれませんね。 初めて歴史に触れ、あまりに感動した私は年間パスポートを購入してしまいました。

    先日、いつものように甲突川左岸の遊歩道を歩いていたら、あたり一帯が柵に囲まれて立ち入れないようになっていました。何事? と思ったら、2009年 春の完成を目指し、歴史ロード”維新ふるさとの道”(仮称)の整備事業が着工していたのです。
    鹿児島市のホームページには完成図のパースが掲載されており、のどかで少し殺風景ともいえる遊歩道が『維新ふるさと館』の流れを汲んだ賑やかな雰囲気に 生まれ変わる様子が窺え、今から楽しみです。


    ▲奥にあるのが『維新ふるさと館』

    ▲案内板

    ▲大久保利通 誕生地の碑

    西郷隆盛は、その最期を城山で遂げました。
    城山は、市街地の中心部に位置する標高107メートルの小高い山で、西南戦争の最後の激戦地として知られています。城山展望台からは錦江湾に浮かぶ桜島 と鹿児島市内を一望でき、西郷隆盛もこの景色を眺めたのだろうかと思いを馳せると涙が……。ちなみに、城山に建つ城山観光ホテルは結婚式場のメッカとも言 われています。

    今回は加治屋町編ということで、西郷隆盛の眠る南州墓地や顕彰館などについては別の機会にご紹介したいと思います。
    どうぞ次回もお楽しみに!


    ▲大久保利通の銅像(中央町)

    ▲西郷隆盛の銅像(城山町)
    昭和12年に完成。実際はすごく大きい。土台の製作も大変だったそう(『維新ふるさと館』資料より)

    ▲城山観光ホテルからの眺め
    平地から見ると桜島は「山」のようだが、高台から見ると錦江湾に浮かぶ「島」に見える

鹿児島アツアツ日記 第4話

本格焼酎アイランド


▲東シナ海に浮かぶ、沖秋目島

皆様ご存知でしたか?
11月1日は、本格焼酎・泡盛の日だそうです(なぜ”本格”かというのは、後で説明します)。
鹿児島の名産のひとつ、焼酎。今日は、本格芋焼酎の現場と焼酎づくりの歴史を見ることができる、焼酎作り伝承展示館「杜氏の里 笠沙」を紹介します。

最近では事故米の被害による賠償訴訟など、ある意味焼酎ブームですが、鹿児島にはたくさんの焼酎づくりの蔵元があります。 今回訪れたのは「杜氏の里 笠沙」。鹿児島市の南西に位置する南さつま市笠沙町(かささちょう)にあります。鹿児島市内から車で約90分ほどのところ、東 シナ海を望むこの場所は、「南さつま海道八景」のひとつに選定されています。  笠沙のあたりは、その昔、黒瀬という集落でした。この集落は耕地が少なく、米のかわりに芋を栽培し、芋焼酎が根付いたと言われています。


▲杜氏の里 笠沙(外観)
※悪天候のため良い画がとれず、パンフレットをスキャンしました

▲一どん(いっどん)
黄麹を使ったかめ仕込み焼酎。一番人気。

▲薩摩すんくじら・黒瀬杜氏
辛口のすんくじら(鹿児島の方言で、すみっこの意味)と、甘口の黒瀬杜氏。

「杜氏の里 笠沙」は展示ホールと工場からなり、まず展示ホールで焼酎づくりの歴史をたどった後、実際の工場を見学し昔ながらの本格芋焼酎の醸造の過 程を学ぶことができます。ロビーではこの工場で醸造された本格焼酎の試飲も可能で、気に入ったものは購入することができます。中には予約抽選販売のみの貴 重な焼酎もあり、地元や遠方のお客様からの注文が絶えないそうです。


▲展示館入口

▲資料館

さて、本格とはどういうことでしょうか? 焼酎には連続式蒸留焼酎と単式蒸留焼酎の2種類があり、単式蒸留焼酎の中でも、添加物を一切加えていない焼酎だけを「本格焼酎」と言います。ちなみに、単 式蒸留焼酎のうち、黒麹菌を用いた米麹と水のみを使用した焼酎を「泡盛」と言うのだそうです。 本格焼酎・泡盛は、たとえ原料や作り方が同じであっても、蔵元によって味は異なり、その違いこそが、その土地の味わいであったり、杜氏のこだわりや伝統な のです。


▲展示ホール
奥にあるのが製麹室、手前が一次ガメ

▲展示ホール
向かって左奥が芋蒸機、中央に貯蔵ダル、手前が二次ガメ

▲展示ホール
手前がタル式蒸留器、右奥の大きなタルは検定タンク

なるほど。名店の門外不出レシピのようなものでしょうか。焼酎もまた、杜氏のこだわりや職人技によって生み出されるものなのですね。資料館では、黒瀬杜 氏の起源や現在活躍する杜氏の姿など、パネルやドキュメンタリー映像で知ることができます(感動シーン満載ですよ)。

焼酎について熱く語る編集長ですが、実は下戸でして……。本格芋焼酎の良さをお伝えできないのがもどかしいのですが、もし機会があれば足を運んでみて下 さい。鹿児島の焼酎にご興味をもたれた方は、鹿児島県酒造組合ホームページもご覧下さい。
鹿児島県酒造組合ホームページ http://www.tanshikijyoryu-shochu.or.jp/index.html

皆様、第4話もお楽しみいただけましたでしょうか?
全国的に紅葉の時期を迎えた11月。鹿児島は温暖で、家の中では半そでTシャツでも大丈夫なほど。最近のニュースとしては、「篤姫館」が25万人、「ふ るさと維新館」が200万人の来館者を達成したそうです。
今、もっともHOT鹿児島にぜひ遊びに来てくださいね! 次回もお楽しみに。

鹿児島アツアツ日記 第3話


桜島の中心で、何を叫ぶ?


▲これが桜島です

桜島といえば、大根?噴火?長渕剛オールナイトライブ?
……人によってイメージはさまざまでしょう。
私の友人はこの夏休みに屋久島を訪れたそうですが、鹿児島での滞在は、乗り継ぎまでのたった5時間……ちょっぴり寂しかったです。もっと鹿児島の良さを アピールしなくては!と編集長の魂に火がつきました。
ということで、今回は桜島特集です。

鹿児島港からフェリーで15分。人口約5,800人の桜島は、活火山でできた島です。島といっても、鹿児島湾(錦江湾)にポツリと浮かんでいるわけでは なく、薩摩半島の対岸である大隈半島と繋がった”半島”なのですね。その証拠に、鹿児島湾の北側をぐるりと半周もすれば、陸路でも桜島(東側からの上陸) に行くことができます。ただし陸路の場合は高速道路(九州道)を利用しても1時間以上かかります。

鹿児島港と桜島港を結ぶフェリーは、なんと24時間運行!昼間の多いときで10分間隔という便の良さのため、桜島以外にも大隈半島への移動に利用する人 も多く、1934年から運行が続いています。2000年には、桜島大橋の建設の話もあったのですが、結局は着工未定で現在に至るそうです。
ちなみに、運賃は大人150円小人80円、車両は3mで830円を下限として、以降1m長ごとに運賃が変わります。
桜島フェリー情報はコチラ。http://www.sakurajima-ferry.jp/(桜島フェリーWebサイ ト)


▲鹿児島港
夏は電飾した納涼観光船が運行します(右端のフェリー)

▲1階は車搬送フロアです
2階には、うどん屋もあります

▲桜島港
15分の船旅は、あっという間

桜島観光、まずは叫びの肖像から。
2004年8月21日、故郷鹿児島で、のちに伝説となるオールナイトライブを決行した長渕剛。その記念モニュメントとして建てられたのが、この「叫びの 肖像」。
そういえば、私が鹿児島に行くことになった時、ある友人の送別の言葉が「叫びの肖像をナマで見られるなんて、うらやましい!」だったような……


▲叫びの肖像の前で、○○を叫ぶ

▲会場跡地からは鹿児島が一望できる

ということで、私も叫んでみました。
警備員さんが2人いて、不法侵入?できないよう金網で囲まれています。かなり厳重な感じで、写真撮影をお願いするのも申し訳ない気分。
とても眺めが良くて風通しも良いので、一休みでもできるといいのですが、モニュメント以外は何もない更地なので、撮影だけ済ませて帰るしかない雰囲気。 もったいないですよね。何か活用できないものでしょうか……長渕ミュージアムとか?(笑)

さて次は、海辺の龍神露天風呂をご紹介しましょう!
男女混浴の露天風呂があると聞いていたので、どんなところかと楽しみにしておりましたが、これはこれは大変なオモシロ体験でした。
旅館のロビーを抜けて、温泉入口の券売機で券を購入し(1人1000円)カウンターに出すと、白い浴衣を渡されます。え?白い浴衣? そうですよね、不 安になりますよね。私は男女混浴と聞いていたので水着を持っていってましたが、カウンターのお姉さんからは「浴衣のみの着用で大丈夫です」との答え。
半信半疑で龍神露天風呂へ向かい、露天風呂専用の更衣室で着替えました。が、まだ疑いは晴れません。だって、コレ、絶対に透けるやろ~!? でも、更衣 室に居合わせた外人さんもトップレスで浴衣着用してるし(下は水着着用してましたが)、私もそれに倣って下だけ水着着用で挑みました!


▲ふるさと観光ホテル

▲温泉入口

▲この奥には龍神様が祀られています

▲この眺め、一見の価値あり

▲オットコマエな編集長

いやぁ~、絶対に透けてましたよ。私は腰までお湯に浸かりましたが、老若男女、皆様は遠慮なく肩まで浸かってました。温泉が熱めなので腰まででも十分温 まります。弱塩水のお湯はしょっぱいです。すぐ目の前は鹿児島湾で、海水に足を浸すこともできるので、人目さえ気にならなければ、海を眺めながらゆっくり と楽しむことができるのではないでしょうか。なんとも神秘的な温泉で、少し清められた気がします。
他のお客様がいらした関係で、龍神様が宿るという樹齢200年の巨木を撮影することはできませんでしたので、温泉の様子は、ふるさと観光ホテルのホーム ページでご覧下さい。
あ、男性の方は水着なり、水着のアンダーウェアなりを着用されたほうが良いかと思います。

最後は、有村溶岩展望所です。
1946年に起こった桜島の大噴火の溶岩流の上にある展望所で、黒々としたゴツゴツの溶岩があちこちに見られます。展望所からの眺めは迫力があり、当時 の様子を少しだけ伺うことができます。桜島のあちらこちらに噴火時の避難壕がつくられているのがとても印象的でした。


▲桜島ならではの眺めが楽しめます

▲桜島を眺む撮影ポイント

▲この先に展望台があります

皆様、第3話はお楽しみいただけましたでしょうか? 今回は桜島の南側の名所をご紹介しましたが、他にも魅力がいっぱいです。ぜひ鹿児島に遊びに来てく ださいね! 次回もお楽しみに。

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