15日間のパリ生活【第1話】
ここ半年間パリのアパートの実情などをそれとなくインターネットで調べていた。結構高く、設備面でも不満があるものが多い。ゴールデンウィークの前半、ま とまった時間をかけてパリ情報をあさっていたところ、Parisliving というサイトに行き当たった。日本語で書かれていて、日本人向きのアパートであり、設備も悪 くなさそうである。メールも日本語で出せる気楽さから、部屋の空き状況を問い合わせるメールを出し、そのまま山登りに出かけた。帰ると返事がきていて、5 月中旬から6月中旬まで空いているという。非常勤の仕事もなんとかなりそうなので、行こうと決断し家賃なども払い込んだ。
▲ベッドを下げても食卓の上に20cmほど余裕がある |
5月29日(日)に成田を発ち、フランス時間で夕方7時近くにパリ16区のフォッシュアベニュに面したアパートに到着した。運営を任されている近藤さんと いう若い女性にアパートの使い方の説明を受け、予約しておいたプリペードカードつきの携帯電話を受け取り、パリでの生活が始まった。アパートは30平米足 らずだが、写真にあるようベッドが上下にスライドするようになっており、寝るときはベッドを下ろす。下ろしても食卓の上20cmほどで止まるので、食卓に は低い食器は並べたままでベッドが下ろせる。天井が高いのでベッドを上げると、視覚的にも妨げにならない状態になる。窓からは世界遺産にも登録されている 美しい庭が見える。電子レンジ、炊飯器、掃除機、ドライヤ付洗濯機も設備されている。15泊で払い込んだ家賃は19万円を少し切っている。