あわや空港放浪記?!
6月始めに帰国しましたー。試験に受かっていたら9月にイギリスに戻るつもりなので、それまでは日本から、このコラムを書かせていただこうと思います。い やいや日本から書いてる時点で既に海外レポートじゃないよって話ですけどね。午後のお茶は緑茶ですし。
しかし、やっぱり生まれ育った国ってのはいいもんですねえ。
そうそうそんで……帰りの空港では色々大変でした。いやはや100パーセント、私の準備不足、不注意及び手抜かりが招いたことなんですけれどね。実は今回 の帰国で、一人で飛行機に乗るんが初めてだったんですよ。そんでうっかりもいいトコですが、トランクとかの、飛行機の倉庫に預けるほうの大きい荷物の重量 制限を知らなかったんです。
「あーやっぱ重いよなあ。何キロくらいあるんだろ。一年生活するって重いんだなあ」
とか呑気に思いつつ、がらがら運んでたんですね。そんでいざチェックインの段になって、荷物をカウンタ横のベルトコンベアに乗せたら、
「重すぎます。これでは乗せられません」
って言われちゃいましたよ。
「預けられる荷物は、一人あたり30キロまでです。20キロ減らして戻ってきてください」
スチュワーデスさんの、あの呆れ顔は忘れられませんね。あんなにハードな仕事こなしても尚にこにこしてる人の…笑顔消しちゃったよ、オイ~みたいな感じで した。
しかし20キロ減らして下さいと言われて「はいそうですね。とっとと減らしてきます。10分後には戻ってくるんで…席よろしくお願いします」なんて言えま せんでした。いや席はもう取っといてくれてたんですけども。
そっから空港の片隅で、私の帰国を賭けた取捨選択が始まったわけです。19年間生きてきて、一番大きな選択だったと言えば過言になりますが、そんな感じで した。
しかし混んでてまっすぐ歩くことすら出来ないような空港内でトランク広げなきゃいけないわけですから、まず場所探すのにも一苦労。運よく場所は見つかった ものの、最初はかーなーりー恥ずかしかったですよ。そりゃトランク全開ですから。もう今クラスメイト通ったらどうしよう…とか思ってました。いやその確率 は結構低かったんですが。
しかし開始後3分くらいで、そんな気持ちは空の彼方へ放り投げました。下手すりゃマジで帰れないかもしれんのにそんなこと言ってる場合じゃないと気付き、 髪をふり乱し、悪態をつきまくって、何とかトランクを28キロまでにしました。
この行動のおかげで、私はいま日本から海外レポートを書くことが出来るわけです。あの時ああしなかったら、空港のベンチで荷物抱えて「空港放浪記」なんて 書いていたかもしれません。何か…そっちのほうが面白そうだけど。