皆さん、こんにちは。今年も残すところあと2週間ですね。

ウィーンはここ何日かの大雪ですっかり雪国です。そして街はクリスマスの飾りできらきらしています。

 ２０１０年を振り返り良かったなと思えることは、4月に京都、松本、大阪でコンサートができたこと、たくさんの出会いがあったこと、そして初のCDが完成したことです。まだまだ未熟なところはありますが、音楽家として自分をすぐにアピールできるものを作りたいという考えと、やってきたことを残していきたい、多くの人に聴いてもらいたい、という想いを形にしたくて思い切ってCDの製作を始めました。

収録内容は曲ベートーヴェンで、今年4月に京都のコンサートで弾いた時のライブ録音と、7月にウィーン国立音楽大学のホールで録音技師の方と2日がかりで録ったものとを組み合わせました。

その後、ジャケットの写真を撮ったり、中の文章を書いたり、デザインを考えたり、訂正作業をしたり……と予想していたよりも細かなことにたくさんの時間がかかり、ものを作ることの楽しさと大変さとを経験しました。皆さん、是非聴いてみて下さい!!　

 

 

  CD-Book　本文より　(本人著)

 ウィーンの森の麓に広がるブドウ畑を歩きながら、私は様々な想いを巡らせます。約200年前ベートーヴェンもこのブドウ畑を散歩して自然に癒されながら色々な想いを抱いていました。彼はウィーンの街で暗く大きな孤独と不安に耐えながらも多くの愛と喜びを感じ、その死の数ヶ月前まで作曲し続け音楽と共に生きました。何十年、何百年経ちどんなに世の中の状況が変わっても人の根本的な感情は変わりません。彼の音楽は彼の心の叫びであり、魂の声です。楽譜から音になり、百年以上の時を超えてその心に触れた時、演奏家はベートーヴェンの音楽に感動しないではいられないのです。 

 

【インフォメーション】

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