東京六稜会


    松島みどりさんを囲んで同期の面々

    松島みどり氏記念講演会
    「落下傘候補、代議士歴6年に」



    reporter:田中和明(当番期87期)

    【松島みどりさんプロフィール】昭和50年北野高校卒業(87期)。東京大学経済学部卒業後、昭和55年朝日新聞社へ入社。平成7年の自民党東京都新人公募に応募。平成12年総選挙で比例区東京ブロックで初当選後、3期連続の当選を果たす。現在、自民党経済産業部会長など幅広い政治分野で活躍中。趣味は盆踊りとランニング、北野高校で鍛えた水泳。

    【記念講演要旨】私は、細川内閣により小選挙区制が実施された後の最初の選挙で、立候補しました。当時、全国300の小選挙区に候補者を立てねばならず、東京でも大量の候補を立てる必要がありました。与謝野馨氏がそれだけの候補者を立てるには公募が必要と発案し、自民党担当であった私に声がかかったのです。選挙の結果は、次点でした。初当選まで5年かかりました。
     新聞社時代は、自民党のベテラン議員を担当していて、選挙は見聞きしていましたが、いざ自分が新人として立候補するとなると、何から何まで自分でするのです。東京14区から自民党公認で選挙に出たのですが、当時は、落下傘候補と呼ばれました。選挙区で、最初は知り合いが3人という中からのスタートでした。
     選挙運動は、顔と名前を覚えてもらうことから始まります。例えば私の選挙区は、墨田区や荒川区です。この地域には、まだ盆踊りが深く根付いています。私は、盆踊りを15曲踊ることができます。盆踊り会場には、どれだけ場違いでも。いつも着ている真紅のスーツを着て出かけます。自分が会場に来ていることを気付いてもらいたいし、顔を覚えて貰いたい。こういう思いから、いつも同じ色の服を着てでかけます。出かけるときは、自転車ででかけます。テレビに出演するのも、区民の皆様に顔を覚えてもらうためです。「あんた、テレビに出ていたやろう。」と声を掛けてもらうことが、また投票者との一体感を作り上げているのです。
     こうした選挙運動は、北野高校の厳しかった体育で培った体力と精神力が非常に役立っています。今でも、10キロのロードレースに出たり、水泳で泳いだりすることができるのも、選挙時にどんなに疲れていても、人がいれば走っていって握手ができるのも、北野の体育のおかげです。私は、これからも議員を続け、国政に寄与していく所存です。

    Update:Oct.13,2006