第24回全国中学ラグビー、全国大会へ
昭和17(1942)年1月7日
北野中学は4年連続で全国大会に出場。但し、この大会は全国大会禁止の通達のもと、関西ブロックだけで開催されたが、実質上の全国大会であった。
北野は宿敵天王寺中学と決勝戦を戦い、12対3で快勝した。当時の新聞記事の一部を紹介しよう。
「夜来の雨によるコンディションは重量FWをもつ北野に幾分の有利を思はせたものの連結の良い駿足バックを擁する天中が風上を占めたので前半は僅かながら天中のリードが予想されたが、キックオフからの北野FWの突込みは物凄く、ドリブルに次ぐドリブルの猛攻は素晴らしい成功を収め前半0-0で後半の風上に臨むことを得たのは作戦半ば成った形であった。 後半もFWがラインアウトにルーズに依然圧倒的優勢を示した北野がスクラムトライを含む3トライ、1PGを挙げて快勝したことは当然の結果であり・・・」僅か1ヶ月前に真珠湾攻撃があり、太平洋戦争が勃発したばかりの時期であった。我が国は、このあと暗黒の時代へ突入するが、この当時は国民挙げて意気盛んであった。