reporter:岸田知子(78期)
開幕近くになるほど、若い期の受付ブースが混み合ってきた。はじめはおずおずと抽選券を勧めていた79期の女性たちも、次第に堂に入ってきて、ロビーを蝶のように飛び交って売り上げを伸ばしていった。この抽選券は1枚500円。売り上げは会館建設の寄付に当てられる。また、記念バッチがもらえる1000円の寄付もあったが、はやばやとバッチは出尽くしてしまった。
WEB委員会提供の校舎写真の予約販売も受け付けていて、今年は違うんだ、会館計画元年なんだというムードが高まる。
さあ、いよいよ開幕。
●第一章「これが新時代の総会だ」
菅正徳常任理事(69期)の総合司会で開会。稲畑勝雄会長(56期)は挨拶の中で森繁久弥さんからの祝辞を朗読。臨席の森繁さんに会場から盛大な拍手が起こった。続いて秋田名誉会長(北野高校校長)から、校舎改築状況を含めた母校の現況が報告された。
総会議事は、あらかじめ受付時に配布されたプログラムに掲載の事項が、手際の良い進行のもとで拍手のうちに承認され、司会の合図とともに場内は一瞬にして暗転。照明のおとされた会場に「新六稜会館(仮称)構想」のイメージ映像が、高らかなBGMとともに映し出された。
設計者・竹山聖さん(85期)のラフスケッチをもとに、彼のコンセプトである「過去・現在・未来の3つのプログラムが、それぞれ大地・地上・宙空に展開される」構想を、3分半の映像にまとめ上げたすばらしいプレゼンテーション(制作は98期・谷卓司さん)は会場を埋め尽くした600人超の会員を感動の渦へと巻き込んだ。
また、舞台横に設置された120cm四方の会館模型にも興味の視線は集まった。六稜同窓会の新時代の幕開けにふさわしいセレモニー…これで15分というのは信じられない、充実した総会であった。
【懇親会の部】に続く