10月29日(日)に127周年総会と懇親パーティーが開催された。小雨模様のあいにくの天気で、ギリギリ12時まで待って、結局パーティー会場はパティオを諦め、食堂に急遽変更するというハプニングもあり、関係者をやきもきさせた。
さて、定刻の12時30分に、新築なった多目的ホールにおいて北野高校オーケストラ部が演奏を開始、スラブ舞曲ともののけ姫のテーマが多目的ホールの空間に響き渡った。北野高校オーケストラ部は長い歴史と伝統を残し、営々とその活動を続けているが、残念ながら新入部員数が少なく、OBの援助なくしては演奏活動もままならない状態である。ただ、今年の3年生はレベルが高く、今回は大阪府を代表して近畿大会に出場することが決定。本日の演奏は、その意味でもこれから腕を磨かねばならないという、1・2年生にとって有意義な機会となった。
演奏が終わって司会者が開会の辞を述べ総会が開会された。稲畑同窓会会長、秋田同窓会名誉会長(北野高校校長)の挨拶に続き、議事に入る。原田総務担当常任理事の進行により、内藤財務担当常任理事より本年度の決算と来年度の予算を審議、全員一致で承認を得た。
続いて、現在の同窓会がかかえる100年に一度と言われる大事業である新六稜会館(同窓会館)にむけての経過報告が菅常任理事よりあり、募金の状況などについての報告があったが、当初計画の、総会までに1億5千万という目標に対してはほぼ見込みが立ったものの、今後の同窓生各位の一層の協力が不可避であると新たなる決意表明があった。
次に、新六稜会館の設計者である竹山氏(85期)から設計構想についての概略の説明があった。
最後に募金委員会副委員長である、津田禎三氏(くしくも本日が誕生日とのこと)より、情熱に溢れる募金依頼の話があった。以上で総会を終了。
次に久しぶりの記念講演に移った。
講師は京都大学総合人間学部の教授である阿辻哲次氏で「戦後の国字政策を考える」という一見難しそうな演題ではあったが、ユーモアに溢れる話で会場には笑いが満ちた。氏は、国語審議会の委員も勤めており、一般にはあまり知られていない裏話もあって、有意義な卓話であった。
このあと参加者は多目的ホールをあとにして、新校舎を見学。特に今回の幹事期である81期のアイデアで、旧校舎の思い出の品々(帽子かけやドアのノブ、教室の表示札を初め様々な品)を展示し、それをオークションにかけるという楽しい企画もあった。この売上金はすべて母校の教育環境整備基金に寄付されるということもあり、多くの人がオークションに入札した。
また、近畿大会に出場するオーケストラ部に対する資金カンパも同窓生の有志から提案され、多くの同窓生のカンパが集められた。さらに、旧校舎の懐かしい写真を葉書にして販売するという企画もあったが、この収益金はすべて会館の募金に充当するとのこと。多くの皆様のご協力に、スタッフ一同感謝感激。
さて、懇親パーティーは、幹事期である81期の諸君が全面的に企画した。なんと、本日の81期の出席者は45名ということで、その結束力の強さに感心したが、45名が見事なチームワークで受付からパーティーの演出進行まですべてを誠に見事にやり遂げたことに心から敬意を表したい。なんでも去年から毎月一度集まって計画を進めてきたとのこと。
大山副会長(東京六稜会会長)の乾杯の音頭に始まり、福引抽選会やオークションの落札発表など、大変盛り沢山な内容で、大いに会場は盛り上がった。
最後に81期鎌田氏(北野高校教諭)の音頭で北野高校の校歌を高らかに斉唱し、エールで締めた。会場は、80歳以上の大先輩から今年卒業したばかりのピチピチギャルまで肩を組み合っての大合唱。六稜のひとつの絆が結びついた感があった。かくして今年の総会と懇親パーティーは終了。期別に二次会に行く人もあり散会した。
今回の出席者は300人強(108期以降の招待者の実数が不詳)と、あいにくの天候にも関わらず盛大に開催することが出来たことは、スタッフ一同にとってなによりの励みとなった。
Last Update : Nov.13,2000