一	難波御堂の昔より たゆまぬ歩み高き覇気 六稜の星燦として 健兒幾千學を積み 身を立て國に報じたる 星霜ここに五十年
二	今日ことほぎの喜悦に 高鳴る血潮燃ゆる意気 あゝ傳統の名に負いて 若き命のかゞやかに 大東國のいしずゑを 築かざらめや永久に

演奏　 楽譜(J)　 楽譜(E)

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1933(昭和8)年11月1日10時より記念祝賀式、祝賀宴会(講堂)。府知事、文相(鳩山一郎)、府会議長、大阪市長(関一)、大阪帝大総長(長岡半太郎)等の祝辞が続いた。
2日10時より記念祝賀式(保護者招待日)、正午より記念祝賀運動会。
5日10時より故旧職員、同窓会員慰霊祭典、11時半より旧職員表彰式及び記念品贈呈式、正午より同窓会祝賀式。
この間、地理・山岳・絵画習字・歴史・物理化学・体操・博物等、生徒の作品が展示された。

11月1日付で六稜同窓会より記念誌『創立五十周年』が発行された。内容は題辞(植田謙吉陸軍中将、1892(明治25)年第４学年終了)、歴代校長の面影、校舎変遷の跡、「五十周年記念大講演会」の記録、卒業生の回想、詩歌などである。その中に、野間宏(45期)の「燕」と題する詩が載っている。

燕

底もなく冷えかへる青空の山巓 空高くはるかにひゞく残雪のかゞやき 暖かい緑草は、ゆるく、はきだす息にゆれ 軽く閉ぢた眼にみちあふれる日光 燕ははてしない野原を切り開き 海一ぱい白い腹を飜へす、まひるの空

−昭和八年六月七日−