※以上の通り、同窓会より激励金をいただきました。ありがとうございました。
平成6年度大阪府吹奏楽コンクール初出場、小編成の部で北地区優秀賞、府大会で奨励賞を受賞。大阪府高等学校芸術文化祭に参加。創立120周年記念式典での演奏。
『現代中国の文字風景』
阿辻 哲次氏(82期、S45卒)
京都大学総合人間科学部助教授 中国語学・漢字学
『宇宙の過去を見る』
家 正則氏(80期、S43卒)
国立天文台教授兼東京大学教授 大型光学赤外線望遠鏡計画推進部
今回の山行きで、特に面白かったのが2日目ではないかと思います。距離が長いというのもありますし、僕がたまたまコースリーダーを務めたというのも手伝っているかもしれませんが、あの三国岳を忘れるわけにはいきません。登り口から頂上までとにかくヤブ(薮)だらけで、初めにドキッとさせられました。こういう、道がどちらに続いているか見通しのきかない場所だと、ちゃんと地図通りに行けないのではなかろうかと不安になるものです。ただ、この三国岳の登り道だけは、はっきりしていたので(つまり、地面の露出した部分が道としてはっきりしており、その道のわきから生えている背丈の高い草がおおいかぶさって、行く手をさえぎっている状態)その点は安心して登れました。しかし、草がなくなったかと思うと、急に登りがきつくなり、緩やかになったかと思うと、また草が邪魔をするといった状態が続き、我を忘れて草をかきわけておりました。登り道も中盤にさしかかると、草が何か杉の葉のようなものになってきて、本格的に軍手を着用して進むことにしました。その上、登り道だったので、頂上の近くの辺りの、ちょっと開けたところでは道を間違えてしまったのです。決して読図ミスの言いわけをしているのではないですが、それほど三国岳は、僕をてこずらせてくれたのです。
あまり名の知られていない、道も全く整備されていないこの三国岳は、おそらく登山者も少ないと思う。しかし、僕はこの三国岳が隠れた名山のように思えてならない。 不思議なものですが、僕は整備された登山道以外のいわゆるヤブ道だとか、雪山でトレースのついていない所だとか、そういう自分の進行方向にはっきりと道の続いていない場所が苦手でした。要するに、精神的に不安になるといった状態に陥るのでしょうが、今回の場合それがなく、安心してヤブの中に入っていけた。先に書いた通りヤブを払って進んでいく実感、山の中を突き進んでいるっていう実感が非常に嬉しかったです。つまり、全く道でないところを突き進んだら、マナー的に問われるし、山行の安全性を考えてもそのような無謀なことはできませんが、三国岳ならそのような心配を全く考えることなく、安心して疑似サバイバルを満喫できるのではないかと思います。本来の山行の趣旨とは外れているかもしれませんが、活字でできる限界で、三国岳の良さを説明したつもりです。(略)
今回の山行は特に意義のあるものだったように思う。一つは、やはり夏山北アルプス山行をもはるかにしのぐ長距離を歩いたことだと思います。そして、もう一つは、わが六稜山岳部にとって初めての試みであったということです。そして同時に、新しい発見も多かった。今まで書いたことに加え、下見で行った区間の季節的な違いだとか、そういうこともその一つだと思う。だから、後輩諸君には鯖街道も是非行ってほしいけれども、今までの先輩方が行っていないところだとか(そういう所を発見するのは難しいけれども)、ちょっとした思いつきみたいなものをふくらましてみたり、そういう新しいチャレンジに是非取り組んでほしいと思います。最後に、今回の「鯖街道」10月山行を成功へと導いてくださいました先生方、先輩方、並びに全ての部員へ感謝の意を述べたいと思います。