六稜会報Online No.29(1995.9.15)
曲は、岩尾氏が幼少の頃から父君が常に口ずさんでいて、自身もよく歌っていた山口高校の歌で「ラインの水」という曲を借りることにし、歌詞は岩尾氏が作詞した。
10月に十三駅前の印刷屋で作り、学校に持参した。5年生が待機して全校生徒を集め、朝礼で口移しで覚えさせた。教頭の友田先生も一緒に覚えてくださったという。こうした努力の甲斐あって、昭和9年11月23日の天王寺中学とのラグビー定期戦では、20対10のスコアで勝つことができた。ただ、翌々日の25日に天理中学に14対13の僅差で負けて全国大会に進めなかったのが残念であった。(以上、1994.10.2の六稜ラガークラブ東京支部総会での岩尾一氏の談に依り60期大岩重雄記す。)

●天王寺中学校との定期戦(昭和9年11月23日)
20対10で勝。応援席に「北中」の人文字が見える。