六稜会報Online No.29(1995.9.15)


    北野高校国際交流基金設立


       北野高校国際交流基金が、120周年募金の成果の内から1000万円をもって設立された。

       北野高校では5年前からアメリカ・ワシントン州シアトルの近くのケントウッド高校との交流を行なってきた。1990年3月、当時の体育科篠原教諭(柔道6段)が、全国高体連の派遣で同校を訪問し柔道の指導を行なったことが機縁となり、教員の交流が始まり、1992年夏にケントウッド高校生徒2名が来校し、2週間ホームステイ。1993年3月には北野から教諭2名、生徒4名が同校を訪問、3週間ホームステイ。以後、同様に続けられている。

       近年、教育の場においての「国際化」が図られるようになり、例えば本校は今年8月よりAET(外国人英語指導助手)の配置校になる。また、昨年から英語科のカリキュラムの中にオーラルコミュニケーションが入ってきている。こうした動きに加え、本校の場合、国際交流の実績がすでにあるので、これを継続しさらに発展させるために「国際交流基金」創設を120周年記念事業の一環として取り組んできたのである。この基金の規約の要約は次の通りである。

        (目的)
        北野高等学校の国際交流活動を発展させ、これを援助することを目的とする。

        (事業)
        北野高等学校の教職員と生徒が国際交流を目的として外国に派遣される際に、援助金を交付。外国から教職員・生徒が国際交流を目的として来校する際にもその費用を援助。

        (基金)
        本基金は120周年記念事業会計からの拠出金をもととして発足。今後は寄付金などによって運営される。本基金は北野高等学校内に設置。管理、運営は北野高等学校が行なう。

        (選考)
        本基金の授与申請があったさいに、北野高等学校国際交流振興会が審査委員会を開く。

        (審査委員会の構成)
        校長、教頭、事務長、教職員4名、同窓会2名、PTA2名。

       本年2月に基金が設けられたが、昨今の低金利下、利息だけでは足りないので、六稜同窓会基金の果実からも援助をすることになった。基金の額を増やすことが今後の課題である。すでに数件のご寄付をいただいている。趣旨をお汲み取りの上、ご協力をお願いしたい。


       住友銀行十三支店 普通預金口座1141617

       口座名義 「北野高等学校国際交流基金」
             大阪府立北野高等学校長 山崎浩和 
       


      【寄付】 1995.7.31現在。受付順、敬称略。
        山下敏文(父兄)100万円
        阿辻哲次(82期) 5万円
        84期同窓生同期会 5万円
        清水曉雄(76期)14,883円


    原典●『六稜會報』No.29 p.15